現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: IMF、ノーベル経済学賞のスティグリッツ氏酷評 (日経新聞) 投稿者 sanetomi 日時 2002 年 7 月 03 日 18:07:26)
“酷評”の対象となっているスティグリッツ氏については、『財務省と金融庁の官僚は『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』を読むべし』( http://www.asyura.com/2002/hasan10/msg/677.html )で著書を紹介しているので、少々口出しを...。
著作名は紹介されていないし、全文が紹介されているわけでもないので、この記事の範囲で、IMFの“恥知らず”ぶりを指弾したい。
>スティグリッツ氏はIMFが金融危機に陥った国に財政緊縮や金融引き締めなどを強
>いたため、多くの人が貧困に追いやられたと分析。これに対しロゴフ氏は「貴兄のア
>イデアは非常に問題が多い。悪く言えばたわごとだ」とばっさり。スティグリッツ氏
>本人にも「学者としては傑出した天才だが、政策立案者としてはちょっと印象が薄
>い」と厳しい評価を下した。
97年に発生したアジア通貨危機に対処したIMFの政策に関するスティグリッツ氏の批判は、『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』に書かれている内容に即する限り、的を得ている。(まだ甘いと言えるくらい。IMFをいろいろおもんばかって書いている)
分析や政策についてはそれぞれ見方があるので、批判や反論は自由闊達に行うべきだと思っている。
しかし、「悪く言えばたわごとだ」と日本語訳ができる批判を打ち出したことで、IMF(ロゴフ氏)は自分たちの無能さや学問的堕落をさらしたと言える。
この記事に出ていない内容としてどんなに論理的な批判をしているとしても、その一言で、IMF(ロゴフ氏)は論理を扱う資格を失った。
「学者としては傑出した天才だが、政策立案者としてはちょっと印象が薄い」と書いた根拠を読みたいものである。
※ 経済を社名にも掲げる「日本経済新聞」が、
>「貴兄のアイデアは非常に問題が多い。悪く言えばたわごとだ」とばっさり。
>「学者としては傑出した天才だが、政策立案者としてはちょっと印象が薄い」と厳し
>い評価を下した。
という記事を書いているのにも笑える。
どこに“ばっさり”の論理があり、どこに“厳しい評価”の根拠があるのか??
罵倒的言辞を使えば“ばっさり”で、無能と印象を与える表現を使えば“厳しい評価”と書くようでは、言論を扱ってお金を稼いでいる会社としては、“たわごと”を言っているだけと“厳しい評価”を下さざるを得ない。