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あしゅらさんの中国経済の分析および見通しを興味ぶかく読みました。日経などを読んでいると2年後には中国が経済大国になるような錯覚すら覚えますが私は非常に懐疑的に思っていました。
1つの理由は日本のマスコミが中国に関する”悪い”情報を書けないからです。日本に送信する前に中国政府のチェックがあるそうでこれではとろい日本企業が楽園中国を目指すのも無理ないでしょう。例えば1ヶ月ほど前にチャイナ・ブリリアンスという自動車会社を日経は絶賛しましたがFTの記事によるとすでに経営が破綻しているとの事。これでは!鶴田は何を考えているのでしょう?亀ちゃんだけが大事なのでしょうか?そういえば亀ちゃん(亀井)が国債を発行してもっと道路を作れと昨日ほえたそうですが。
本題に入りますが、経済的テイクオフ(離陸)の要件とは何でしょう?戦後の歴史を見るとテイクオフ寸前までいった国がたくさんあります。例えば40/50年代のソ連・ブラジル・アルジェンチンは高い成長率を誇りましたが60年代に入り急速に失速し現在にいたるわけです。ブラジルはいいじゃないかと言われる方もあるかもしれませんが、FTによると現在の時点でのカントリーリスクは高い順で
1位アルジェンチン
2位ナイジェリア
3位エクアドル
4位ブラジル
です。シンガポールのような都市国家は別として経済的テイクオフに必要な何が欠けたのか興味深いところです。中国はその要件を満たしているのでしょうか?
ほとんど冗談ですが私はワインで決まると考えています。おいしいワインができるためにははっきりとした四季と十分な水が必要です。日本の勝沼ワインはいまや世界的ブランドになりましたしブドウの栽培も実は江戸時代から行われてきたのです。
唯一の例外はカリフォルニアでここは雨がふりませんがロッキーからの水源を早期に確保することで産業化およびカリフォルニアワインに成功しました。ちなみにブラジルも南部のリオ・グランデ州ではワインを作っています。
ところで世界は圧倒的に水不足なんですね。前に韓国に飛んだ時に飛行機から下を見てあきれたのですが剥き出しの地面が続くわけです。雨が多いアジアというのは全くの幻想で、中国などほとんど砂漠なみです。ですから上海などの水資源が豊富な地域に集中せざるを得ないわけで、つまり内陸の工業化はありえないと考えます。誰か中国産のワインを飲んだ人いますか?
ちなみに最近のNYTの記事によるとテキサスも水不足でメキシコと水の取り合いをしているそうで、そのメキシコの一人あたりの降雨量は実はエジプトと同じだそうでそれではペソが下がりつづけるのも無理ないなと考えます。
ここらあたりの水資源から見た世界勢力図とは?さらに地球温暖化にともなう異常気象は経済成長にどう影響するか?1つ確実なのは森林がない国は豪雨と旱魃で砂漠化が進むということです。