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(回答先: 「ワールド・コム」ショックが教えるもの〜当面、米景気動向から目を離せない〔株ZAKZAK2002/6/27〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 6 月 27 日 16:14:11)
【ニューヨーク26日=夕刊フジ特電】
経営難に陥っている米長距離通信大手ワールドコムが、巨額の粉飾決算の発覚により、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用申請に追い込まれる公算が大きくなった。3月末で300億ドル(約3兆6000億円)の負債を抱える同社が破産法を申請した場合、みずほ銀行をはじめ日米欧など60行近くに上るとみられる取引先銀行が多大な打撃を受けそうだ。
関係筋によれば、ワールドコムに対する日米欧の大手銀行が抱える債権は総額で約45億ドル(5400億円)にも上っている。
また先月、ワールドコムに対して設定されたクレジットライン(融資枠)26億5000万ドルには、米銀や日本の東京三菱銀行やドイツ銀行など約25行が加わっている。
こうした中、米証券大手ソロモン・スミス・バーニーのアナリストは同社に対するエクスポージャー(与信)を抱える銀行の損失額を試算。
それによると、最も損失が大きいとみられるのはJPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカで、それぞれ四億ドル。次いで、みずほ銀行の3億1500万ドル(約378億円)。さらに、ドイツ銀とABNアムロが各2億1300万ドル前後としている。
また、このほか30行がおのおの7500万ドルのエクスポージャーを抱えているという。
関係者によると、すでにバンク・オブ・アメリカを含め、JPモルガン・チェース、シティグループはワールドコムへの追加融資を拒否したもようで、同社が破産法申請に追い込まれるのは時間の問題との声が強い。なんとか、システム障害を乗り越えたみずほ銀行だが、またまた災難が降りかかりそうな気配だ。