現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
経営破たんした米エネルギー大手、エンロンが、2000年後半から01年初めに深刻化したカリフォルニア州の電力危機時に15億ドル(約1800億円)の巨額利益を帳簿に計上せず、情報開示しない準備金として裏処理していたことが22日明らかになった。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)がエンロンの会計担当元役員ら6人の話として報じた。
電力危機時にエンロンは、価格をつり上げて巨額の利益を得ていたとの内部文書の存在が確認され、同州などが厳しく批判している。元役員らによると、電力危機時に利益を少なく公表することで、政治的な批判をかわす狙いがあったという。
米証券取引委員会(SEC)と米司法省は違法行為の疑いがあるとして調査を進めている。
隠した利益は、同社の2000年の純益の約1・5倍にも相当。ただ、同社の破たん時には、問題の準備金はなくなっていたという。
準備金は本来、裁判の賠償金支払いなど特別な損失に備える目的で積み立てる。エンロン側は、取引先の電力会社の破たんに備えた措置と主張している。(共同)