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米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は4日、米国の長期債務と短期債務の格付けをそれぞれ最上位の「AAA」と「A−1+」に据え置くと発表した。
S&Pは格付けの据え置きについて、米政府が求めている連邦政府債務の上限引き上げを連邦議会が承認しない場合でも、巨額の債務支払いができなくなることはないだろうと指摘した。
S&Pのチェンバース取締役兼国債格付け副責任者は「米国の債務返済に対する責務遂行能力は卓越している」と指摘。「議会指導部らは政府の債務支払いが滞ることを容認しないだろう」として、米国債の格付けを見直す理由はないとの見解を示した。また米国が債務不履行に直面しかねないとするオニール財務長官の見解にも異議を唱えた。
オニール米財務長官は昨年12月、議会で定められている連邦政府債務の上限5兆9500億ドルを7500億ドル引き上げるよう要請したが、議会はこれを承認していない。国債発行残高は5月に今年2回目に上限に達し、財務省は2つの連邦退職年金基金からの借り入れによりしのいでいる。
財務長官は5月、議会指導者にあてた書簡のなかで、社会保障基金などに対する670億ドルの利払い期限を迎える6月28日には債務が上限を突破するのは不可避と警告している。