現在地 HOME > 掲示板 　★阿修羅♪

次へ　前へ

日本銀行が２９日に発表した０２年３月期決算によると、総資産残高は前年比２０．４％増加して、過去最大の１３８兆５６３６億円となった。昨年３月からの量的金融緩和政策に伴い、国債などを買い取って大量の資金供給を続けてきたことが影響した。日銀は「バランスシートの規模は拡大したが、質の面では健全性を維持している」としているが、国債価格が大きく下落すれば、日銀の財務の健全性が低下する恐れがある。
日銀は量的緩和の手段として長期国債の買い切り額を段階的に増やしており、量的緩和開始前には月４０００億円だったのが、今年３月には月１兆円まで増額した。こうしたことなどから、日銀が保有する長期国債は実質的に約３兆円増えて４９兆３９９０億円にのぼった。
日銀は長期国債の保有残高について、銀行券発行残高を上限とする歯止めを設けている。０２年３月期は６７兆８７６２億円で、長期国債保有額との差は１８兆円余りとなっている。
一方、負債残高も、量的金融緩和の目標になっている日銀当座預金の増加や銀行券の拡大により、前年比２０．９％増の１３４兆７６８３億円となった。
日銀特融の残高は、前年同期５８１４億円から増えて９９００億円となった。山一証券向けは減ったものの、石川銀行や中部銀行の破綻（はたん）などが増加要因になった。
損益の状況では、経常利益は前年比ほぼ横ばいの１兆４８３２億円。国債価格の低下に伴う評価損の計上がかさんだ一方で、長期国債の利息収入が残高の増大に伴って増えた。国庫納付金は、ほぼ例年並みの１兆３９０４億円だった。
みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミストは「日銀のバランスシートがふくらむこと自体が悪ではなく、問題は質だ。国債の残高は増大したが、社債やコマーシャルペーパー（ＣＰ）を買って直接に信用リスクを取るような最悪の事態は避けられている」と述べており、ぎりぎりのところで健全性は保たれていると見ている。(21:23)

　次へ 　前へ

フォローアップ:

★登録無しでコメント可能。今すぐ反映　通常 ｜動画・ツイッター等 ｜htmltag可（熟練者向）
（タグCheck ｜タグに'だけを使っている場合のcheck ｜checkしない）（各説明）

（←ペンネーム新規登録ならチェック）
↓ペンネーム（2023/11/26から必須）

↓パスワード（ペンネームに必須）

（ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。）
↓画像認証
（ 上画像文字を入力）
ルール確認＆失敗対策
画像の URL (任意):

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ 　since 1995
　題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。