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(回答先: 大手行ドロ沼、不良債権残高25兆円!〜巨額融資企業の「持ち直し」は不透明〔株ZAKZAK〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 5 月 24 日 19:29:45)
大手銀行・金融グループが24日発表した2002年3月期決算によると、今年3月末の不良債権(金融再生法基準)の残高は、大手13行の合計で昨年3月末より8兆7506億円増えて、過去最高となる26兆7814億円に達した。
景気低迷を背景に貸出先の経営悪化が相次いだほか、金融庁の検査を受けて資産査定を厳しく見直したためだ。
これに伴い、貸し倒れ引当金の積み増しなどの不良債権処理の損失も総額7兆7230億円と前年の2倍近く膨らんだ。株価低迷に伴う株式の減損処理額も1兆8580億円にのぼり、大手13行のうち、東京三菱銀行をのぞいた12行の税引き後利益が赤字となった。
大手各行は、破たんの恐れがある「破たん懸念先」以下の債権について、法的整理や整理回収機構への売却といった最終処理を6兆1513億円実施したが、9兆9203億円の不良債権が新たに発生、政府の方針に沿って今後3年以内に最終処理が必要となる不良債権は、15兆4333億円に達した。中でも、新規発生分は、1年以内に5割、2年以内に8割を処理するよう金融庁が要請しており、最終処理の進展が緊急の課題となった。
不良債権残高を個別にみると、最も増えたのがUFJグループで、昨年3月末より約3兆8000億円も増えて、6兆4821億円になった。三井住友銀行も同約3兆円増の5兆9000億円にのぼった。その他の大手行も軒並み残高が増え、残高が減ったのは三菱東京フィナンシャル・グループだけだった。
残高の急増は、多くの中小企業向け貸し出しが不良債権化したことに加え、金融支援が決まったダイエーや大京などの過剰な債務を抱えた大口企業向け債権が、新たに不良債権に分類された影響が大きい。
ただ、各行は「大口債権への思い切った引き当てをしたことで、最終処理への道筋をつけられた」(西川善文・三井住友銀行頭取)としており、残高は今年度以降、減少する見通しを示している。
2003年3月期の業績予想では、不良債権処理損が、みずほグループで6330億円、三井住友銀で5000億円など、全体で2兆5230億円にとどまると予想、税引き後利益は黒字に回復すると見込んでいる。しかし、景気の行方次第では、貸出先の経営悪化などで不良債権処理損が膨らむ可能性もあり、銀行経営は引き続き厳しい局面が続くと見られる。
(5月24日21:27)