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【ワシントン斗ケ沢秀俊】米科学アカデミーは20日、動物のバイオテクノロジーに関する報告書を発表した。クローン動物の食品としての安全性について、「危険性を示す証拠はない」と結論付けている。
米科学アカデミーは連邦政府などに対して助言をする研究調査機関。報告書は米食品医薬品局(FDA)の要請を受けてまとめた。この報告に基づき、クローン動物の食品利用を認可するかどうかをFDAが検討する。
報告書は「食品成分についてのさらなる情報がないと、判断は難しい」としながら、研究データをもとに「クローン技術で作った家畜が食品として危険であるという証拠はない」と結論付けた。「一部の人にアレルギーを起こす可能性がある」とも指摘しているが、「実際に食用に使われていない段階での検討は難しい」と、評価を避けた。
報告書をまとめた専門家は「優良種を量産できるなどのクローン技術の利点と(安全性への)懸念とのバランスを考えるべきだ」と述べ、適切な規制の下で普及させるよう提案している。
日本では、一卵性双生児と同じ原理で生まれる受精卵クローン牛はすでに食用として表示付きで流通している。受精を経ない体細胞クローンについては、厚生労働省が検討中。農水省の外郭団体の畜産生物科学安全研究所は13日に「体細胞クローン牛を食べさせる動物実験では、一般の牛の場合と差はなかった」と発表している。(毎日新聞)
[8月21日11時51分更新]