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(回答先: 感銘を受けた書物を10冊挙げてください。 投稿者 あっしらファン 日時 2002 年 11 月 09 日 15:37:06)
あっしらファンさん、こんばんわ(笑)
あっしらファンさんの評価に対する謙遜や否定の表現は省略させてもらいます。
感銘を受けた書物をという難題を投げかけられて苦慮しています。
感銘を受けたと言える書物は、「荘子」だけかも知れません。
「荘子」だけは、中学時代に読んだ古い本を今なお手元に持っています。
未読であれば、最近読みやすいスタイルのものが出版されているので、それがいいと思います。(1と2の2巻構成です。シリーズで発行されているもので、シリーズ全体が赤と白の表紙になっています。今家にいないので出版社などは不明です)
実のところ、SM小説なら千草忠夫氏(故人)や結城彩雨氏が好きで面白いよとお奨めできるのですが、最近読んでいるまじめ本は、知識の補充や“時流”の考え方を知るという目的で読んでいるものばかりなので、取り立ててお奨めできるものは少ないというのが実情です。(お奨め本についてはこれまで何冊かこのサイトで書き込みをしました)
また、第一企画出版が廃業したため、陰謀論関係はコールマン博士など限られたものしか手に入りません。(陰謀論も数冊は読んだほうがいいと思います(笑))
欠かさず読んでいる雑誌は、「ニューズウイーク日本版」です。
TVっ子なので、家にいるときはニュースを中心にほとんどTVを見ています。
書籍のリストアップの前に、最近書き込んだ二つを紹介させてもらいます。
書物や議論に対する考えが少しはご理解いただけるのではと思います。
「認識と真理」
( http://www.asyura.com/2002/dispute3/msg/781.html )
「己の非力を自覚したからです」
( http://www.asyura.com/2002/dispute3/msg/791.html )
《推奨書物リスト》
※ 家にいないので思いつくままにリストアップしました。重要な漏れに気が付いたら、補足を書き込みます。また、この分野でという問いをいただければ、できる範囲で自分なりのお奨め本を提示します。
リストアップは1冊だけですが、歴史関係の本は数多く読んでいます。
「荘子」
「論語」(アジア的統治論がわかります。解説書でもいいと思います)
カウティリヤ「実利論」(岩波文庫上下2巻)(古代インドの帝王学です。マキャベリの君主論よりも深いし面白い)
「孫子」(兵法書ですが、近代社会で普通に生きることに関しても示唆に富んでいます)
「コーラン」
(長い上に親和性が低いのでイスラム関係の解説書でもいいと思います。最近のものであれば、中田 考「イスラームのロジック」(講談社選書メチエ)をお奨めします。旧約聖書や福音書も読むと同根性がわかるとともにイスラムの発展性もわかるとおもいます)
「ブッダの真理のことば・感興のことば」(岩波文庫・中村元訳)
ヒンドゥー教関連の哲学部分(解説書がけっこう出版されています)
アリストテレス「形而上学」(講談社学術文庫)
エルンスト・マッハ「感覚の哲学」(法政大学出版会)
広松 渉「世界の共同主観的存在構造」(けい草書房)
マルクス「ドイツイデオロギー」(広松版がお奨め)
マルクス「経済学・哲学草稿」
平田 篤胤「古道大意」(中央公論:日本の名著24「平田篤胤」に所収)
謝 世輝「世界史の変革」(吉川弘文館)
メルロ・ポンティ「知覚の現象学」(みすず書房)
メルロ・ポンティ「意味と無意味」(国文社)
メルロ・ポンティ「ヒューマニズムとテロル」(現代思潮社)
量子力学及び相対性理論関連(解説書がけっこう出版されています)
リカード「経済学および課税の原理」
シュンペーター「経済発展の理論」(岩波文庫・上下2巻)
ハイエク「隷従への道」
経済学の価値観的流れを知るのであれば、「自由と秩序の経済思想史」(高 哲男編・名古屋大学出版会)が、網羅的で理論とその基礎となった価値観の概略がわかり便利だと思います。