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日朝交渉で日本は優位の立場か 投稿者 あっしら 日時 2002 年 11 月 02 日 16:49:56:

(回答先: う〜ん、それでもやっぱりイヤでございます 投稿者 ぷち熟女 日時 2002 年 11 月 01 日 04:59:06)

ぷち熟女さん、こんにちわ。
せっかくいただいたレスにレスを返さないままで申し訳ありません。

ぷち熟女さんの北朝鮮観は理解できるものだし、オリジナルと同じことを繰り返し書いても仕方がないという思いで、お考えを読ませていただくだけにしました。

北朝鮮との国交回復については、小泉首相も本意ではないだろうし、主要メディアの半分ほどが反対というものだと考えています。
小泉首相訪朝後の世論調査で小泉訪朝を80%もの人たちが支持しているという結果が示されたとき、「ほんとかいな?」という疑念を抱いたほど、国民も半分程度は北朝鮮との国交回復を“願っている”わけではないと考えています。

拉致被害者の救済は、北朝鮮の国家的犯罪行為で生じた問題ですから、国交回復とは別次元で解決できるしそうすべきという論が成り立ちます。

しかし、小泉政権は、米国政権の差配で北朝鮮との国交回復交渉を始めたわけですから、それをぶち壊すわけにはいきません。
ことさらやりたいテーマではないことをやらなきゃならないハメになった小泉政権は、国民感情に訴えられる拉致問題という格好のトゲを活用しながら、対北朝鮮強硬政策を行って政治的基盤を強化を行っていると見ることもできます。
(小泉首相のいらいらが表面化した特徴的出来事が山形の遊説で出てきた“人殺し”発言だと思っています)

あそこまで踏み込んだピョンヤン宣言に署名しているのですから、ゴールは既に設定されていると考えるのが自然です。
北朝鮮があじゃこじゃ言っているのは、後は形式的な交渉過程だけになっているのに、日本政府はシナリオをおかしくするようなことをなぜ行うんだという思いから出たものでしょう。
(5人の家族を今後どうするかについても一時帰国前に話はついていたと推察しています)


今回のゴタゴタは日本政府が対米追随から離脱するチャンスでもあるのですから、対米関係険悪化も辞さずという考えで日朝交渉に臨むことに反対ではありません。

帰国した5人の処遇問題で北朝鮮と決着を付けることができず、米国政権から恫喝されるかたちで日本政府が妥協する(メンツを失う)ような交渉になるのでは危惧しています。
bakaさんに「国家破産」ボードで拉致問題騒動は早期に終息するだろうという予測が外れたことを指摘されていますが、予測が外れたことを認めつつ、マスコミ対策もきちんとできない小泉政権に唖然としています。

辛辣に言えば日本は独立国ではなく米国の支配地なのですから、それを打破する決意とそれから起きる諸問題を受けて立つという覚悟がない限り、米国政権の指示で始まった日朝国交回復を蹴飛ばしたりぶち壊すことはできません。
北朝鮮もそれがわかっていますから、自国のメンツが失われるような妥協はしないでしょう。

外務省事務方はなんとか小泉政権のメンツが保たれるかたちで5人の問題が決着できるよう北朝鮮に働きかけているでしょうが、北朝鮮はおいそれとは妥協しないでしょうから、行司である米国政権がしゃしゃり出てくることになると予測しています。


今回の日朝交渉では拉致問題など負の問題を抱え経済崩壊の瀬戸際に立っている北朝鮮に対して日本が圧倒的に優位で交渉できるという見方をするのか、米朝合意ラインと日米同意を前提として始まった日朝交渉で日本に許されている選択肢はほとんどないという見方をするかで、帰国した5人の問題に関する判断も大きく異なると考えています。

オリジナルで言いたかったことは、日朝国交正常化を進めることを是認しながら、“約束違反”を原則を貫く交渉姿勢と主張していることの支離滅裂です。

日朝交渉は決裂してもいいと主張しているのなら、それはそれで一つの見識ですから、違った観点から批判することになります。


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