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(回答先: “無能”政府と“思考停止”メディアが織りなす「日朝交渉」 − この国が崩壊していくのも不思議ではない − 投稿者 あっしら 日時 2002 年 10 月 31 日 19:37:02)
あっしら氏の日朝会談に関する意見に基本的に同感。5人の一時帰国の期間を日本政府が延長した時、あれ、そんなことありなのかと、疑問に思った。2週間というのは大体の目安であって、はっきり北と約束したものではなかったのか。そうだったのか、と。事実、政府もマスメディアもそんな感じで報道していた。北朝鮮もその時点では非難しなかった。これが向こう側の罠だったのかもしれない。
さらに、政府が5人をもう北へは戻さないと決定した時には驚いた。過去、軟弱外交で国民から散々バカにされてきた政府にしては、あまりにも思い切った行動だったからである。その理由が、もともとは拉致という犯罪行為による被害者だから、保護しなければならないというものだが、たとえば向こうで監禁状態にあった日本人を武力か何かを使って強引に救出したのならば、それは言える。だが今回の状況はまったく違う。北朝鮮にとっては、もうこの人たちに用はなく、日本に帰国してもかまわないと思っている。ただ、外交的に利用できるものなら利用したいと思っているに過ぎない。だから5人を一時的に北へ戻しても、本人の意思次第だが、いずれは完全帰国が実現するだろう。向こうには子供や家族もいる。自分らは拉致されたんだ、日本人なんだという驚がく的な事実を子供に告げることができるのは、親しかいないだろう。早いとこ親子を一緒にすべきである。どうも、日本政府は、日本の家族のエゴイスティックな感情や意向にこだわって、肝心な本人の人権や身の上を軽視するという“感傷的倒錯”に陥っているのではないか。
約束は約束だ。先方が拉致犯罪者だからといって、こちらが騙してもよいことにはならない。相手に対してアンフェアなことをやらないことが、将来の戦いに際して力をためることになる。
しかしながら、今になって「ではいったん5人をそちらへ戻しましょう」と言っても、もう遅いだろう。約束違反を責めたから日本は折れたのだと、北は当然思う。いろいろ難癖をつけてくるはずだ。時間をかけ、地道で緻密な外交努力で合意に達するほかないと思う。