現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 拉致被害者の方々には安静を 投稿者 ビルダーバーグ 日時 2002 年 10 月 20 日 15:15:45)
拉致問題と直接関係するわけではありませんが。
政治的革命で虐殺や粛正、独裁が起こる(起こった)のは共産主義革命の
専売ではありません。イギリスのブルジュア革命(ピューリタン革命)やフランス
革命でも独裁と恐怖政治が後に続きました。粛清もありました。暴力革命です
からその過程で多数の人々が犠牲になりました。ブルジュア革命とは現在の
資本主義国家が生まれた革命です。
アメリカ独立革命(日本では単にアメリカ独立戦争と呼ぶ)後では独裁や粛清
はありませんでしたが、原住民(アメリカ・インディアン)を犠牲にしての建国
でした。1000万人のインディアンは土地を追われ、また虐殺されて死に絶え
ました。またアメリカの開拓は奴隷制の下でなされました。虐殺や粛清は
これらインディアンや黒人奴隷へ向かっただけです。南北戦争は奴隷解放が
争点になったアメリカ国内の内乱ですが、60万人余りのアメリカ人が犠牲にな
りました。革命後に国家の統一を維持することは並大抵ではありません。しかし
その「革命」がなければ、今のイギリスもフランスも、アメリカも無いのです。
アメリカの開拓者は一人に付き65ヘクタール(日本の農民の65倍)の土地を
分け与えられましたが、インディアンから没収した土地です。
このような「経験」を積んだ「先進国」は既に革命を必要としません。
旧ソ連、中国、北朝鮮などの建国の過程で、また建国後に起こった「粛清」や
「虐殺」を責めることは容易ですが、自分たちの足元も見てみた方が良いでしょう。
(現在の日本も、何千万という隣国や日本国民を犠牲ー粛清した上での、安定した
社会です。)
中国や北朝鮮などの革命後の人口増加は驚異的です。虐殺を引いても十分
余りあるだけの「革命の成果」があったと見るべきではないでしょう。