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昨日(9・14)に放送されたTBS「ニュース23」の“多事争論”でメインキャスターである筑紫哲也氏が語った内容に唖然とした。
昨日は出掛けてちょっとばかり酒を飲んでいたのでソファーに横たわっていたのだが、驚いて起きてしまった。
「弱い環」と書いたフリップを示しながら、「インドネシアは、周辺各国からイスラム過激派の取り締まりが手ぬるいと非難されてきた。インドネシア政府は、圧倒的多数派のイスラム教徒を刺激しないために対テロの戦いに及び腰であった。今回のバリ鳥爆破テロがあってもイスラム過激派の取り締まりを強化すれば、イスラム穏健派の反発を買うことになる。だからと言ってテロの取り締まりを強化しなければ、周辺国や米国から非難を浴び、圧力を受けることになる」(趣旨)と説明した。
バリ島の大量殺戮爆弾事件の捜査も終わっていない段階で、イスラム過激派のテロと断定するに等しい論をふりまくことの“犯罪性”は多くのメディアに共通することであり、そのような言動に対する批判は、『犯行声明のない「無差別殺戮」はテロではなく単なる犯罪 − バリ島大量無差別殺戮爆破事件がイスラム過激派の犯行とは思えないわけ −』
( http://www.asyura.com/2002/bd20/msg/527.html )
を参照して欲しい。
筑紫氏の言説のなかでいちばん引っかかるのは、政府があのような無差別大量殺戮を実行した組織(イスラム過激派)を取り締まることにイスラム穏健派が反発するという部分である。
断言するが、イスラム穏健派が、あのような無差別大量殺戮を行った勢力(人)がイスラム過激派だとして、さらに、それが今回のケースとは違って何らかの大義名分を掲げた声明を出していたとしても、政府がそのような組織を取り締まることに反発することはない。
筑紫氏の言説は、視聴者に、イスラム教徒全体があのような無差別大量殺戮というテロを容認しているかのように思わせ、イスラムそのものが残虐で非人間的な宗教であるかのように思わせてしまう犯罪的なものである。
「週刊金曜日」という人権と平和を掲げるメディアの一員でもある筑紫氏がこのような言説を無思慮に行うのは、地に墜ちた証と断言してもいいだろう。
彼の言論活動によって、「イスラム教徒って、米国などから攻撃されても仕方がない連中なんだ」と考える人が一人として増えなかったことを祈るのみである。
※ 筑紫哲也氏の「ニュース23」は、昨年末も、パレスチナの反イスラエル闘争をめぐる報道ででっち上げの犯罪的な報道を行っている。
『ガザ地区イスラエル軍攻撃ハマス戦士を15名死亡のバス仕掛け爆弾テロ実行犯に仕立てたTBSの大犯罪 [TBSニュース23スペシャル]』
( http://www.asyura.com/2002/bd16/msg/291.html )