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戦後の民主主義的日本人とイヌ 投稿者 書記長 日時 2002 年 10 月 14 日 19:17:45:

 何度でも言うが、戦前戦時中の日本と終戦直後以降の日本が
置かれている歴史的に築かれてきた国際関係の外的条件は全く
異なるのであって、両者の優劣など比較しようもない。
 もっと言ってしまえば、戦後の冷戦期だって日本がまともな
独立国だったら徴兵制度を免れるには大変な努力を必要とした
であろうし、少なくともかなりの軍事力と軍事的努力を必要と
したことは間違いない。しかし、日本はアメリカに軍事占領さ
れた政治的にアメリカに従属・依存した国家だからそうならな
かったのである。
 そして、その占領・従属・依存が日本の自律的政治・経済・
軍事・文化・外交・教育に害を与え続けた。そして現在ついに
日本国民の生命・安全・財産・自由・主権をアメリカなどに侵
害される危機を迎えるにいたっているのである。
 終戦時に日本人はポツダム宣言・東京裁判・新憲法などで強
制的に「終戦以前の日本は対戦国と比べて悪であり狂っている
。国民は軍国主義者に騙され脅されて人道的に人類にとって悪
いことを連合国という正義と対立してナチスと一緒になって行
ってきたのである。連合国は日本国民を軍国主義者の手から救
い出し正しく教育しなおすのである。」という筋書きを受け入
れさせられた。
 それが歴史的に「正しい事実である」とされたり、内外で政
治的に「正式採用」されたり、内外の人心の中で「信じ」込ま
れたりしたら日本人の精神・文化・立場にとって大変なことに
なるのである。
 そうなったら、「日本人は自分たちだけではまともな社会を
築けない、間違った暴力的悪に騙され脅されることによって悪
にそまり、人類とその文明に対して害悪を与え続ける国民であ
る。これを防ぎ日本人を矯正し正しい道を歩ませるためには連
合国が暴力をもって痛みと恐怖を与え、また慈愛あふれる人道
や政治に関する教育を行わねばならないのである。」という事
になる。
 これは何を意味するのだろうか。それは、日本人とは国民と
しては一人前の人間ではない「犬」であるということを意味す
る。日本人が「東京裁判史観」などを受け入れ「民主化」し「
(英米主導)国際社会」に適応しようとすればするほど、日本
人は「イヌ」になっていくのである。日本人はアメリカなどに
現れたとき、基本的立場としてはそういう存在として立ち現れ
ているはずなのである。観光客や留学生がどう思い感じている
かとは無関係に。
 さらに、日本国内でそうした考えが広まり浸透していけばど
ういうことになるだろうか。自分たちは自力では自身を統御で
きず正しい自己のあり方維持できず、内外に害悪を垂れ流す「
イヌ」であり、鞭による教導を必要とする犬なのだという自己
像を意識的無意識的に抱いていくことになるのである。
 そう考えなくても、置かれた戦後状況を政治システムとして
も思想・文化としても肯定するかぎり、根本的には自動的にそ
ういう犬的立場を自分で受け入れていることになるのである。
 本来なら比較して判断しようもない終戦以前の社会システム
やその基本理念を内面的に否定して、戦後の連合国に押し付け
られた民主主義(それは英米のものとも異なる)を内面的に受
け入れていくことは、自発的に犬としての自己像もしくは犬と
しての立場を引き受けていることになるのである。
 このことは、上記のような自分たちの独自の立場に基づく独
自の歴史的な経過や体制・理念を自分と諸外国に害悪をもたら
した間違ったものと社会的もしくは内面的に断罪したことなど
に由来する、戦後日本を覆う「物事の意味や価値を追求する言
動自体を狂気や間違いとみなす」という「価値相対主義」とと
もに日本の人心と文化を腐敗させ続けているのである。
 日本の価値相対主義・無条件平和主義は敗戦と占領という特
殊状況下で強力になった奴隷・投降捕虜の哲学である。それは
当然よその国では非常識なものだから、国際的に全く通用しな
い。そもそも全てが冗談のようなものだというのなら、その人
は半分死んでいるのと同じだろう。その人にはどんな人生内容
があり、どんな感動があり、どんな言葉があるというのだろう

 それにしても日本人の間で自分の人格・尊厳を自己否定し、
民族の伝統を一部の外来思想で断罪改変し、自分の内面と国際
社会における立場を犬のそれにまで落とすいわゆる「民主主義
」的姿勢が広範に行き渡り浸透し、やがて支配的思潮にまでな
っていったのはなぜだろうか。
 それは、巧みな連合国(英米・共産勢力)によるマインドコ
ントロールとあまりにも残酷で惨めな敗戦と従属を自己欺瞞で
乗り切ろうとする弱い精神に由来するものと思われる。
 私は精神的・肉体的に高品質の日本人青少年たちがこのよう
な文化状況の中で深刻な害悪や束縛を受け、彼らの内面や国際
的立場をそこなって来た・そして行くことに不快感と危惧を覚
えるのである。彼らがこのような内外の卑劣な人間たちに毒さ
れ、不利益を被るいわれはないのである。
 私は、海外にいたときに常にいわゆる「民主主義的に友好」
なありかたは避けてきたし、日本人がそうした態度で外国人に
対するのはみっともないことだと思っていた。だってそれは犬
の振る舞いだからだ。

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