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(回答先: Re: 米国について本気でお勉強下さい 投稿者 ビルダーバーグ 日時 2002 年 10 月 01 日 16:06:16)
ビルダーバーグさん、はじめまして、こんにちは。
いつも氏の投稿を楽しみにしています。この度は打ち止めを決めたところに蒸し返すようで申し訳なく思います。
さて、専門家でない者が「匿名希望」氏について左翼・右翼の対極にある両方の経済思想や政治体制について精通していると断定などできませんが、氏の諸問題に関する造詣の深さはテクノクラートとしての要件を十分充たすものだと考えています。少なくともそうした必要条件が充足されていなければ、国の行政を託するに値しないでしょうし、視野狭窄なナショナリズムや教条的な左翼思想の一方に偏った鎧を纏う官僚など到底信用できるものではありません。
私には、「匿名希望」氏が左翼思想を俎上にのせ批判を展開しようするとき、特に経済政策に及ぶ時、「プロレタリアート独裁」を除けばつまり官僚が主導であれば完璧にImplementできると内心そう踏んでいると見受けられもするのです。官僚にとって社会主義体制の方が政策を施行していく上で容易であると考えるのは極自然のことでしょう。
と同様に、米国礼讃に見えて(私にはそう思えませんが)、幻想とも云える固着したルサンチマンを抱懐していると思われるのです。それは、「匿名希望」氏が私淑した歴史家あるいは思想家の影響によるものか、渡米時に受け取ったものが尚更幻想を増幅させたかは判然としません。但し、私は米国のエスタブリッシュメントを構成するグループの幾つかは、多分「匿名希望」氏の認識よりも、日本人の常識を凌いでより策謀的であると考えています。けれども、その中でも力で押し切ろうとするダブヤ家系の流儀はかなりシンプルな方だと思います。
ところで、いつの世でも日本の官僚にとってヤクザ(傭兵アングロサクソン・アメリカン)は頗る苦手で、手懐けるのに四苦八苦しうろたえるばかりでしょう。品位からくる蔑視や弱腰は自国の警察官僚すら味方につけることができない有り様です。
しかしながら、「匿名希望」氏が、天秤の一方の受け皿に国家にたいする使命感を、片方の受け皿に良識(良心?)を対置する行政の担い手の数少ない一人であると認めていかねば、何かと遣り切れない心地にもなります。
何せ、片手に無謬性の楯を利き手に諸刃の剣を携えている相手ですから、切り結ぶと自らの血を返り血に浴びることにもなり兼ねないのですが、それでも、これからも懲りずにこの良識に何かと茶々を入れていこうではありませんか。
今後ともよろしく!