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(回答先: Re: 国民に感謝されない日本の公務員 投稿者 XYZ 日時 2002 年 9 月 27 日 03:21:18)
何となく問いかけられている気がするのでレスします。
貴殿の投稿を過去のものも含めざっと見てみましたが、取り立てて反論はありません。まぁ、そうお感じになるだろうなぁと思われるような内容でした。
事務次官就任年齢を60歳過ぎにして最終ポストとしないのは、銀行や商社と同じ理由だと思います。官僚の仕事は激務ですから、丁度脂の乗り切った時に実質的権限を持つポストに当たるよう設計されています。このシステムを変えると、年配者が中堅ポストを占めるようになり、組織全体の効率とモラルの停滞に繋がります。また、これまでは転出していた多くの人間が組織に居残るわけですから、外郭組織に任されていた仕事を本体に戻す事になり、組織の肥大化も進みます。つまりは組織のカルチャーを悪い方向に変えてしまうことになるのです。
米国や欧州の一部の国で公務員の不祥事が少ないと感じるのは、元々公務員に権限がないためです。もっと言えば行政の裁量が働き難い法体系になっていることもあります。ただこれも一長一短で、役所の裁量権が広ければ柔軟に産業界や国民のニーズを行政に取り込みやすかったことも事実です。
市場のニーズが供給されるものを規定してゆくように、あらゆる組織や制度がその国の民衆に似つかわしいものになって行きます。官僚組織も例外ではありません。良きにつけ悪しきにつけ、日本の官僚も変わって行くでしょう。