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(回答先: 北朝鮮の人民の思い 投稿者 匿名希望 日時 2002 年 9 月 23 日 08:04:01)
ソ連圏の崩壊が、民衆に共産主義体制に対する恨みを噴出させて政権交代をもたらしたことは事実です。
しかし、ことごとくと言っても過言ではないのですが、米国が融資や経済協力を梃子に根付かせようとしたいわゆる自由主義政策ははねつけられています。
ロシアでさえ下院の第一党は共産党ですし、東欧でも看板を変えた旧共産党勢力が政権を奪取したりしています。
その一方では、王政復古や民族主義を志向する政治勢力の台頭もあります。
民衆が求めているのは、西欧的な豊かさであって、西欧的な価値観に基づく国家統治ではないのです。
近代化過程を歴史的に経験している東ドイツでも、世界一の社会主義的国家とも言える西ドイツ的価値観に違和感を持つ民衆が多くいます。(わがままと言えばわがままなのですが、10年経っても東西の経済格差が解消されない現実に苛立ってもいます。東西で失業率に大きな差異があります)
予測している「世界同時不況」や軍事力の展開を含む国際情勢の変化のなかで、旧ソ連圏の政治体制がどうなるかについては予断を許さないものがあります。
(過去の共産党独裁政治体制に戻るとは考えていませんが...)