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日朝国交回復と資金援助は大きな意義があります 投稿者 あっしら 日時 2002 年 9 月 14 日 15:27:49:

(回答先: うーん...やはり、私は馬鹿ですね。 投稿者 baka 日時 2002 年 9 月 14 日 00:32:40)

bakaさん、こんにちわ。

>この国交回復には意味があるのでしょうか?
>まあ、断絶したままよりも、ましかもしれませんが、お金が出て行くばかりでは、
>と心配してしまいますが。石油の話しが本当なのでしょうか?

韓国と北朝鮮の同時U.N.(国連)加盟で、朝鮮半島は二つの国家が併存的に支配していることが国際的に認知されました。
そして、155ヶ国にも及ぶ国家が既に北朝鮮と国交を樹立しています。
(U.N.加盟国は190ヶ国ですから、82%の国家が北朝鮮を承認していることになり、国交を結んでいないのは35ヶ国ということになります)

日本は、1910年に現在の韓国と北朝鮮を領域としていた大韓帝国を併合しました。
朝鮮人が独立を戦いとったわけではなく、愚かな戦争を仕掛けた日本の敗戦というかたちで朝鮮半島は日本から分離しました。そして、当時の国際情勢のなかで南北に分断され、統合をめざす朝鮮戦争さえ経験することになりました。

このような歴史を振り返れば、日本は、どこよりも早く韓国及び北朝鮮との国交を回復しなければならない国家であるはずです。
もちろん、戦後世界のなかで米国を中心としたシステムのなかで経済発展をめざした日本が、中国との国交回復と同じように、北朝鮮との国交回復を実現するわけにはいかなかったという理屈は理解できます。
(日本の対北朝鮮(韓国を若干含む)及び対中国“敵視政策”は、米国の「アジア分断政策」にのっかってしまったものです0

しかし、韓国と北朝鮮の同時U.N.(国連)加盟以降は、ある意味で遠慮なく北朝鮮との国交を回復することができたのです。

お金の問題については、その多くが日本に還流すると思っています。

国交回復時の援助約束にプラスアルファの追加支援をすれば、インフラ整備のほとんどが日本企業によって行われることになるでしょう。北朝鮮の人件費は安いので、鉄鋼・コンクリート・輸送用自動車・建設機械・設計施工管理など高価なものが“当座は”日本から輸出されることになります。(労働者は、北朝鮮の国民でなければなりません)

さらに、北朝鮮はそれなりの資源国家ですから、鉄鋼やコンクリートは自前の埋蔵資源で生産できます。そのための生産手段を構築することも手伝うことができます。
これは、一般機械や化学プラントの輸出に貢献します。

北朝鮮が近代化を進めるためには、日本の資金的援助と技術及び生産財の輸入が不可欠です。

対北朝鮮援助で日本が利潤を上げようとしてはいけません。GDPの押し上げ効果があればいいという割り切りで活用すべきです。


(北朝鮮に埋蔵されている鉱物資源で世界ベストテンのものとして、タングステン・モリブデン・重晶石・黒鉛・金・マグネサイト・雲母・蛍石があります。また、鉄金属工業に必要なタングステン・マンガン・ニッケル・チタン・モリブデン・クロームがあり、非鉄金属工業で必要な銀・銅・ボーキサイト・マグネサイトも埋蔵されています。化学工業で必要な石灰石の埋蔵量も豊富で、燐灰石・硫化鉄・ミョウバン石・カリ塩・重晶石・石炭などもあります)

これらの鉱物資源の日本への安定供給も日本にとってありがたいものです。

石油の話が本当だとしても、埋蔵量は少ないようですから、近代化が進むことで北朝鮮が自国消費用に使うことになるでしょう。

原油については、中東・インドネシアへの高い依存状況から、ロシアからの供給体制を構築すべきだと思っています。(地理的にも近いのですから、輸送コストも軽減できますし、ロシア向け輸出も拡大できます)


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