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(回答先: 富の正当性について 投稿者 ユートピアコレクション 日時 2002 年 8 月 26 日 22:55:00)
最近、日経の銀行の収益性についての議論がさかんでリテールバンクをやれ、という。
そうすれば、そのリスクに応じた金利(=収益)が取れるらしい。ただ、これは言い
かえれば国民を借金ズケにして死ぬまで金利を払わせよう、という議論でしょう?
貧乏人をさらに貧乏にし、借金をさせる為には税金を取ればいい。
なんか小泉君はこの方向に走りそうだよね。献金も貰ったし。
なりふり構わず銀行を儲けさせよう、といったみっともない話でしょうが、そうまで
して儲けたとして、はたしてそのカネでモノは買えるのでしょうか?
こうした価値観のバイアスは確実に生産を破壊することになります。
*「カジノ資本主義」のスーザン・ストレンジ、新刊が出ています。
金融市場の狂気が痛切に感じられたのは1997年末のことである。ウオール街の株式ブ
ローカーが、大納会の大商いで貰ったばかりのボーナスを前にシャンパン・ボトルと
グラスを手に、狂気の高笑いで顔をくしゃくしゃにしている写真が新聞に載っている
。株式市場から手厚い報酬を貰ったのは彼らだけではない。投資銀行家やフアンド・マ
ネージャーの手にしたボーナスは想像を絶していて、えげつないほど巨額である。
一方、アジアではお祝いどころではなかった。極めて多くの人が失業に直面した。何年
もの苦労の末に築いた家族経営の多くが破産に追い込まれた。
本書は「カジノ資本主義」の続編とも言えるのだが、偶然にもその終章は、高層ビルの
オフイスでシャンパンを飲む金融業者とその外で苦闘する、他の人々との対照的な描写
で終わっている(1986年)
「マッド・マネー」スーザン・ストレンジ著 岩波書店