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(回答先: Re: 歴史認識をめぐって 投稿者 あっしら 日時 2002 年 8 月 26 日 19:26:38)
>嫌みな言い方をすると、表立った米国批判をしたり戦後
>世界構造を云々できないことから、中国・韓国・北朝鮮
>への批判で憂さを晴らしているのではないかという見方
>もできます。
最近小林よしのりがポチ保守・ポチ右翼という言葉を使
っていますが、アメリカからの独立を追及せずにむしろよ
りいっそうの従属を望んで、アメリカの力を借りて中国と
対抗しようとしたり北朝鮮問題を処理しようとする連中が
今まで保守とか右翼とか言われてきた人達に多いようです
。これは大変迷惑なことです。
ヤクザにショバ代を払っているだけでもよくないのに、
そのうえ金を払って頼みごとをしてしまったらいよいよ骨
までしゃぶられ、離れようとすると殺されるかもしれませ
ん。
>反戦派は、米国の覇権構造の上に維持されている日本を
>どうするのかという明確なビジョンがないまま反戦を唱
>え、戦前の世界構造を曖昧にしたまま日本の戦争責任を
>あげつらっています。
日本社会党とか共産党はついこのあいだまで、「自衛隊
は違憲なのでなくせ」とか言ってませんでしたか。反戦派
は最初から現実離れした極めて主観的に条件設定された仮
想世界の住人です。最初から論ずるに足る相手ではありま
せん。彼らに戦前戦中の危険な現実世界に生きていた人々
の判断・行動が理解できないのは当然です。彼らは今だっ
て現実とは向き合っていないのです。
>近代国民国家的なナショナリズムの復権が究極的な解決
>策になるとは思っていませんが、一度はそれを見直さな
>ければならない段階(時期)があるとは思っています。
「近代化」とか「国民国家」自体に疑問を持っているあ
なたの態度は実は大切でまっとうなものです。私はそのこ
とを分かっていながらあえて、現状理解を正確にするため
と目前の問題への選択をあやまらないためにひとまずは「
大東亜戦争」と「戦前体制」の客観分析と再評価からはじ
めるべきだと思っているのです。
>“守護霊”である米国と戦後獲得した経済成長をきちん
>と見直さなければ、ナショナリズムも復権できないと思
>われます。
アメリカ合衆国は自分(日本)の体より大きい寄生虫だ
という表現もあります。戦後の日本の歴代政権は「アメリ
カからの独立」とか「戦後占領体制からの離脱」とかの困
難な問題を経済発展のためと政治混乱を恐れたために先送
りにしてきました。そのことは歴代権力者たちの政治的保
身のせいもあったのでしょうが、結果としてロッキード以
降のアメリカ従属決定化という深刻な事態を招きました。
円高、米国債大量購入とその価値の下落、プラザ合意とそ
の結果としての好況下での超低金利・おしつけの内需拡大
、そのためのバブルの発生といったぐあいに80年代から
は日本はいつもアメリカのためにババを引かされ続けてい
ます。つまり政治的な独立性のなさが経済政策から自律性
や国益追求性を奪っているのです。つまり対米従属は経済
的にもとっくにマイナス要因になっているのです。終戦後
の独立のチャンスを逃したつけは大きかったのです。アメ
リカなんぞの力を頼んで自分を犠牲にして資本主義を助け
るような情けないことをしているから脅せば金を出す下僕
扱いされるのだといいたいですよ。