現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 今、日本には終身雇用が必要なのか 投稿者 XYZ 日時 2002 年 8 月 23 日 21:55:58)
今こそ、必要だとは思います。
もともとグローバルスタンダードなんて米国系のやり方ですよね。
追従する必要性なんてどこにもないと思います。
たしかに米国金融機関なんて1000人入っても1年後にゃ半分。5年後にゃ
誰もいなくて。でも米国だってGMにしてもヒューレッドパッカードにしても
ボーイングにしても長期雇用に軸足置いてますし。
迎合日本企業がそんな一部の企業に倣って買収だ提携だで社員は
リストラされ人件費削減すりゃたちまち利益上がる。解雇された
者の事なんて考えない。そんな風潮が当たり前になったら希望
退職者つのれば応募しゃう。帰属意識がなくなってしまう。
日本型経営のキーワードは「安定」ですから。終身雇用であり、
年功序列であり、組合という仕組みがベース。
「まじめ」に働いてれば定年まで働く機会が保証される。
もっとやれとか、早く結果出せ式の尻叩きのハラスメントめいた
環境より長続きして本当にいい仕事ができると考えられてきたと
思うんです。
まぁほどほどにやっていればという考えだと、もともと人間
怠け者ですから組織に頼ってしまってしまう。だから社員の
評価制度をきっちりして、怠けない、怠けられないような環境
を作って歯止めかけりゃ済みますし。ただ労働市場の流動化が
問われている今、別に考えてゆく必要はありますけど。しかし
ながら生産性の低い社員を抱えていることは事実ですので、
最終的には雇用調整の一貫で「賃金減らし」は視野に入れざるを
得ないでしょうねぇ・・・。特に製造業なんてのは過剰設備、
過剰雇用が問題としてはらんでいるからリストラは今後もある
かもしれないですね。
ただ一挙に大量人員整理をすると摩擦が起きるから、そこで
きちんと労使の間で話し合う必要性がある。賃金ペースの
見直し、つまり暫時、年限をきって1割くらいずつベース
ダウンするとか、結局は希望退職とかでリストラせざるを
得なくなったとしても、時間をかけて整理すれば新しい
仕事に対する再教育の準備もできると思います。
有難いのは製造業のトップ、トヨタの奥田さんが終身雇用について
言及していること。各企業の組合はトヨタさんの動向を見ているから
・・・。(盲目的に感謝しているんでトヨタ車に乗ってます。)
いずれにしても米国式の経営手法を賞賛する理由がわかない。
短期的に生産性をあげるためにリストラして、それで株価が
上がるなんてのはどうもいかんです。
竹中なんてIT革命で500万人の雇用が創出されるとかいってたけど、
結局バブルはじけて失業者が300万人。マスコミも騒がない。ハイリ
スクハイりターンの時代だとかもいってました。三味線ばかり弾いて。
腹立たしい。
政治家も無責任、低脳が多いが、マスコミも亡国確信犯だ・・・と思います
。もともと日本は信頼社会で、基本的に疑うことを知らない。そういった意味で
日本人はマスコミ・メディアによる影響をダイレクトにうける、純粋な国民。
マスメディアの挙動次第で今の現状をドラスティックにかえることができる
ポテンシャルを持っていると思います。
日本人は骨抜きとか言われてるけど、メディア/マスコミ次第で
見事に変わる。そういう遺伝子を持っていると思う。