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(回答先: Re: 【世界経済を認識する基礎】 “あっしら”的経済概念の説明:まとめ 投稿者 中田 哲也 日時 2002 年 8 月 10 日 21:50:26)
中田さん、初めまして。
拙文をお読みいただきありがとうございます。
人類の役目というテーマを教える能力はありませんが、中田さんの書き込みに即して簡単に思うところを書きます。
>人類は“目的意識”を忘れ、私利私欲に重きを置き、明るい未来を開くという意志を
>間違った方向へ進ませています。
“私利私欲”が、絶対的な悪だとか、価値観の変化でなくなるものだとは考えていません。
“私利私欲”の実現論理が誤って理解されていることが根源的な問題だと思っています。
個と共同体(社会)の関係で個が強調され、そのような価値観をベースとして、歴史段階的及び地域的な“私利私欲”の実現がそれなりに達成されたのが「近代経済システム」だと考えています。
(どうやって、歴史的地域的な“私利私欲”が実現されたかは、【世界経済を認識する基礎】で一応説明したつもりです。とりわけ、〈その3〉で...)
現在は、そのような“私利私欲”的価値観による経済システムが“私利私欲”の実現さえ不可能にするようになった歴史段階だと考えています。
そして、“私利私欲”を実現してきた人たちはその権益をなんとか維持しようと考えるので、世界中が経済的災厄に見舞われるようになるとも予測しています。
>あっしらさんの言われる“目的意識”というものはどこにあるのでしょうか。
>また、人類の役目をお教え願いたいです。
自分自身が人であるせいなのか、人(諸個人)ほど豊かな自然はないと考えています。
自分もそうでありたいと願っていますが、生き生きと生活している他者と関係を持つことに喜びを感じます。
人である限り除去できない労苦はいつまでも続くと思いますが、不必要な労苦を背負う必要はないと考えています。(不必要な労苦を背負わされている人を見ることは不快です)
抑圧的な他者との関係を持たざるを得なかったり、不必要な労苦を背負うと、それを“解消”するために、物欲や不穏当な行動に走りがちです。
近代的な“私利私欲”に基づく経済システムが論理的に継続不能であることを説明し、多くの人たちが不必要な労苦を背負っている状況を解消したいというのが、経済に関する思考や投稿を行っている私の“目的意識”です。
必要な労苦は出来るだけ少なくし、他者とおもしろおかしく生きていくことを望んでいます。
「近代経済システム」は、厖大な犠牲と労苦を生み出す一方で、そのような条件を飛躍的に高めたと思っています。
一人一人が“私利私欲”をまず考え、それが実現可能なのか、実現が可能だとしても他者に不必要な労苦を負わせる必要はないのか、“私利私欲”と心地よさは同じなのかなどを考えながら、主張しあえばいいと思っています。