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(回答先: Re: “国士集団”現る!! 投稿者 hima 日時 2002 年 10 月 04 日 17:09:33)
hima様、こんばんは。
投稿読ませて頂いて、疑問点をいくつか。
>逆に、エネルギーさえふんだんに自給できれば他の資源はなんとかなるのではないでしょうか。
工業生産に重要なレアメタルはどうにかならないように思いますが、いかがでしょうか?
>例えば、食料は海上に巨大な無菌・無農薬な水耕栽培工場の建設を進めればほとんどの植物資源は無限に生産できるのではないでしょうか。
食料自給率が低いと、国際的な穀物商社カーギルに首根っこを押さえられてるのと同じわけで、国家が自立する上で食料の供給問題は重要でしょう。が、「海上に巨大な無菌・無農薬な水耕栽培工場の建設を進め」るには初期投資が莫大にかかるように思います。また、水耕栽培に必要な栄養分その他の調達も問題になります。国内の既存の農業を活性化し、肥料その他の有機肥料化を推し進めた方が得策な気もしますが、いかがですか?
>鉱物資源にしても、仮にエネルギーをふんだんに注ぎ込めれば、廃棄物からほぼ100%回収可能なのではないでしょうか。
「ほぼ100%」というのは難しいと思います。化合物など技術的に元の状態に戻せないものもありますから。経済的に考えても、廃棄物から資源を回収に要するエネルギーの方が回収できた資源より高価につくようになれば、回収自体をしなくなるでしょうから。はじめから鉱物資源を大量に消費(浪費)しないような製造システム、商品ラインナップを考えた方がいいと思うのですが、いかがですか?
>そもそも、無尽蔵のエネルギーが自由に利用できる状態でコストってなんなのだろう。労働力?コストさえ無視できれば、どんどんロボット化を進められる。
ロボットはエネルギー変換効率が悪いですから、周辺環境に放出される廃熱が現在よりかなり増大します。ヒートアイランド現象や地球温暖化などの問題を悪化させそうな気がしますが、いかがですか?仮に「無尽蔵のエネルギーが」手に入ったとしても、地球に対する負荷限界があって「自由に利用できる」ようなことは許さないと思うのです。資源に限界があるのと同様、地球環境が負担できる(=蓄熱できる)熱量も有限なのです。
>で問題はエネルギー。核融合はまだまだ遠そうですが、メタンハイドレートはそれまでのつなぎに十分すぎるのではないでしょうか。日本近海にも膨大に埋蔵されるというメタンハイドレートの開発を総力を上げて急ぐべきなのではないでしょうか。
メタンハイドレードにしろ、石油同様、燃焼させねばならないのですよね?とすると、これも地球環境に対する二酸化炭素や廃熱の問題があって、あまり根本的解決とは思えないのですが、いかがですか?確かに「つなぎ」にはなるのかもしれませんが・・・(しかし、核融合の実用化はなかなか難しそうです)。
できるだけエネルギー消費を抑えた社会を構築する方向に「総力を上げて急ぐべき」だと思うのですが、いかがでしょうか?
国内農業の活性化による食料自給率の向上と、エネルギ消費量を極力抑える技術の開発。この2つで、食料とエネルギ源(今だと主に石油ですね)という“戦略物資”を世界的に支配することによって他国を従属させようとする勢力に対抗する、というのは陳腐かな・・・。
コメントいただければ幸いです。では、また。