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(回答先: イラク攻撃問題 投稿者 あっしら 日時 2002 年 10 月 03 日 15:41:51)
あっしらさん、回答ありがとうございました。
>国連査察団にイスラエルのスパイを潜り込ませることでイラク政権を挑発したために査察が中断したのです。
ABC兵器の開発がその後どの程度進められているかは知る由もありませんが、目に見えるイラクの軍事力は、湾岸戦争当時の1/4まで低下しています。
高度技術の兵器はフランス・ロシア・北朝鮮など限られた国家からの輸入に依拠していますから、その動向は米国もきちんと抑えています。
査察中断はアメリカに言わせれば、フセインが何だかんだと理由をつけては妨害するからだ(制裁のために空爆するにあたり人質に
なっちゃまずいから査察団を引き上げさせたとってことになってますよね。
パウエルは湾岸戦争当時と比べて30%くらいの兵力って言ってましたが、まあ通常兵器に関しては激減してるってことでしょうね。
北朝鮮はAxis of evilの立派な一員だから良いとして、フランスとかロシアは本当言うと今度のブッシュ・ドクトリンでびびっている
かも知れませんね。ヘタすっとイラクに手を貸してたオレもまずいかな、みたいな。。。。。
>イラクが核兵器を進めていても攻撃すべきだとは判断しません。
核兵器を保有している米国こそが、日本に対して実際に2発も行使し、核の先制使用を公言している唯一の国家です。
戦後世界を顧みればわかるように、対外軍事行動に狂奔した国家が米国であることも自明です。世界の軍事的災厄を取り上げるなら、米国こそ元凶です
その議論はアメリカ以外の立場からすると分からなくはないんですが、肝心のアメリカに通用しない恐れが高いですよね。
世界の軍事バランスを作る要になっているアメリカからすると、これ以上核を持つ国が出てきてバランスを壊されちゃ困る、
ましてやその核が自国に向けられる事も大いにあり得る(そりゃ、イラクとしてはアメリカが憎いでしょうから)となるとなおさらです。
>結論的に言えば、米国を目に見える覇権国家とした世界構造を好ましいと考える人は、今次の米英の軍事行動を支持すればいいし、そのような世界構造に好ましい未来はないと考える人は、反対しなければならないということになります。
おっしゃる通りなんでしょうが、米国を覇権国家としない世界構造というのが見えにくく想像しにくいので現実主義的な人々は
アメリカへの異論を出しにくいと感じているように見えます。少し前に匿名希望さんとあっしらさんの議論でアメリカがモンロー
主義に陥ったら中東はどうなるか、というのがありましたね。イラクが核武装しても放置しておけ、ヤンキー、ゴーホーム!(古い)
ってことだと、イスラエルはやっぱり核を使わざるを得ないところに追い込まれると思います。あのユダヤ人がアラブの論理で国家を放棄するとは
とても思えません。
もし上の推論が正しいとすると、理想論としてアメリカの世界からの撤退を説く人達ってのは、結局のところそこで繰り広げられる
ヘタすると核戦争まで行っちゃうような紛争も「民族自決」だから好きなようにやらせておけ、っていう冷血な話になっちゃうのでは?