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Re: Vision quest;「自由」と「自在性」について 投稿者 ウッチャー 日時 2002 年 9 月 03 日 22:33:53:

(回答先: Vision quest;「自由」と「自在性」について 投稿者 如往 日時 2002 年 9 月 03 日 06:28:26)

こういうことについて書きたいと思うことは多くあります。
ただ、今日はちょっとした感想程度にとどめておきます。
考えがまとまるようなら、今度あらためて書きたいと思います。

>邪なVisionにおいて世界を巻き込みながら仮想ドライブを現実に当て嵌めようとしている、
>「自由」の先進国である米国

これはよかったです。まさにその通りだと思います。
「アジア米軍と新ガイドライン/梅林宏道著」という本では、同じことを次のように書いています。

”米国の現在の安全保障戦略は、「加工(シェイプ)」・対応(レスポンス)・準備(プリペア・ナウ)戦略」と呼ばれる。大統領府が出した「国家安全保障戦略」(1997年5月)で提出され、軍事戦略でも踏襲されている国家戦略である。1999会計年度の米国防報告も、この戦略にもとづいて書かれている。
「加工」というのは、「国際環境を加工する」という意味であり、「米国の利益や世界の安全保障に好都合な国際環境を形成する」という考えを表している。いかにも超大国らしい不遜とも言える考えである。”

日本は如往さんの言われるとおり、これまで市民が自ら「自由」の獲得のための抵抗を、それを押さえ付けようとする権力(様々なものがありますが)に対して行った大きな歴史がないため(個々人としてはいろいろあったと思いますが)、その「自由」という意味をあらためて考えてみたり、それが失われた時の暗黒がわからないとも言えるのかもしれませんね。だけど、僕は、たとえ経験がなかろうが、知識や他の体験などから、類推し、思索し、行動をとるのが人類の「智慧」というものではないかと思うのです。

『まだ旧体制下の新聞社と月極契約している人たちへ』
http://www5a.biglobe.ne.jp/~NKSUCKS/

からの転載にある文は、普通の新聞なんかより余程上等なものです。しかし、個人が努力してそのようなメッセージを投げかけることさえ、「言論の府」だとかいう新聞社(ちょっとおかしいですが)自体が許さないのです。「自由」というのは、あらゆる利害から離れたもの、正しいと自分が思うことを表現することを許容するものでもあるんですね。

>我々日本人は範とするを何も得ぬまま

数週間前、日曜の午前、ほんとに久しぶりにテレビを観ました。
或番組で、渋谷のギャルなどのインタビュー ━
たとえば、
「なぜ、電車のなかとかの人前で化粧なんかするの?」
「だって、一回しか会わない他人のこと考えてもしかたないじゃん?」
といったようなもの…
そういう最近の『恥の文化、ならぬ、恥をなくした日本人?』という御題のものでしたが、そこでスタジオにいた女性キャスターがなんかしきりと「みんな範になる人を探しているのでは?…」と言っていました。
しかし、僕は範になる人は探せば結構いると思います。けれど、そういう人が何かやると周りがよってたかってつぶしてしまう、これは市民レベルから国のレベルまで全てにおいて、と思えてならない時もあります。上の元新聞記者もある意味そうですよね。
従って、総体としては、如往さんの言われるように「範とするを何も得ぬまま」の状態になっているのではないでしょうか。
僕は、自分に正直に正しいことをした人が、それ相応の正しい扱いを受ける世の中、まずそれが必要なのではないかとも思います。これは人々の自分の「内なる問題」でもあります。

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