現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: ホームレス殺害事件 投稿者 日時 2002 年 8 月 17 日 20:18:52)
千葉中央公園でホームレスが殺害された事件は、その後は一切何も報道されていない。
いったいどうなってしまったのだろうか?
まさか被害者がホームレスということで、いい加減な捜査をしているということはないだろう。
だが、近年のたび重なる警察不祥事を考えてみると、そういうことがあったとしても不思議ではない。
このようにホームレスは、非常に弱い立場にあり、正当な権利が保証されていない。
ホームレスであっても、人間であり、日本国憲法で保障された日本国民であるということを忘れるべきではない。
未成年が、ホームレスを襲撃し、殺害する事件が増えているが、これはきちんと学校教育が行われていないからだ。
教師の中にもホームレスに対する差別意識を捨てない者がいる。
そういう教師は、生徒に教える資格はない。
まずは、本人が、事件とは何かを学ぶべきだろう。
ホームレスに対する誤解や偏見がはびこっているのは、きちんとした国や行政の対応が行われていないからだ。
憲法で保障された文化的な最低限度の生活を送る権利があるということを知るべきだ。
ホームレスにもいろいろあり、すべてをひとめにしてレッテルを貼ることは不正だ。
よくあるワンパターンの誤解は、怠け者であり、働けるのに堕落した生活を好んでいるという意見がある。
それは大きな間違いで、仕事を与えるとまじめに働く。
それも普通の若者よりもまじめに丁寧に働くことが多い。
ホームレスといっても、子供の頃からホームレスだったという人は少なく、近年の日本経済破綻で急にホームレスになった人が多い。
つい最近までは、従業員を雇って会社を経営していた人もいるし、かなり学歴の高い人も混じっている。
本人の責任ではなく、連帯保証人になって、他人の借金の背負わされ、支払えなくなってホームレスになったという人もいる。
このところ無制限で無秩序な大量解雇が増えており、蓄えもなく即座にホームレスになる場合もある。
雇用保険、失業保険の給付には、厳しい条件があり、一定の期間以上勤務しないと受給できないし、金額も安く、日数がかかる。
今のホームレスの場合には、本人の責任というよりも日本政府の経済政策の失敗、見通しの甘い対応、何も考えていない行政に責任がある。
景気が悪くなったのは、政治家や役人のせいではないと主張しているが、かなりの責任がある。
日本は、先進国とはいえないほどホームレスに冷たく、厳しい国だ。
弱肉強食の市場原理優先のアメリカでさえも、それなりのホームレス対策をしている。
スウェーデンやデンマークなどは、日本とは、比較にならない別世界だ。
まず日本の間違いは、ホームレスに対する考えかただ。
失業者イコール人生の敗北者、人生ゲームに負けた者、惨敗者、罰を受けて当然という考え方がある。
しかし、受託収賄同然の天下り汚職をして、大金を奪う連中のほうが、正しいとはいえない。
賄賂を受け取って豪勢で、優雅な生活を送る者が、成功者で、正義を信じた者が、負け組みというのであれば、そういう社会は、暗黒社会だ。
悪党だけが繁栄する社会は、地獄と同じではないだろうか?
地獄から来た人は、日本社会を住みなれた地獄環境にしたいのだろうが、それは人間の道ではない。
我々は正義と公正さが守られる社会にしたいと思う。