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(回答先: 米国の南北戦争 投稿者 baka 日時 2002 年 8 月 29 日 21:44:00)
bakaさん、こんばんわ。
南北戦争は、第二の独立戦争とも言えるもので、現在に至る米国の在り方を決定付けたものだと考えています。
おっしゃられるように、農業と近代産業+国際金融資本との戦いです。
農業基盤の南部は自由貿易主義で、北部は産業を基盤としており保護貿易主義でした。
国際金融資本がどう絡むかというと、南部農民は銀行が通貨を貸し出すことを強く望んでおり、乱立する銀行がその需要を満たすために通貨を増発しては破綻するということを繰り返しており、それをFRB的なかたちで統合したいと思っていたわけです。
(FRBができたのは1913年ですから、個別発券銀行が紙幣を発行していました)
南北戦争も奴隷解放というのは名目でしかなく、南部農民も、奴隷制がすでに行き詰まっていることを自覚していました。
北部の最終目的は、南部の分離独立を阻止することにありました。
南部こそがその当時の繁栄する米国の象徴であり、農産物の輸出で稼いでいる南部が独立してしまえば、国家運営もままならず、自由貿易主義の南部は英国などから安い財を輸入してしまうので産業力の強化も果たせなくなります。
南北戦争が北部の勝利で終わったことで、米国の国柄は決まったと言えます。
リンカーン大統領は、国際金融資本の意に従わなかったことで暗殺されたという話もあります。