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原爆投下の直前と直後に米軍が空撮した広島の市街地の精密な写真135枚分のネガの複製を、広島大学原爆放射線医科学研究所(原医研)の早川式彦教授(疫学)が米国立公文書館カレッジパーク分館(メリーランド州)から入手した。原爆ドーム(旧広島県産業奨励館)などの建物や道路を細かく識別でき、原爆による建物の損壊状況や被爆者が浴びた放射線量を調べるうえで貴重な資料となりそうだ。国土地理院(茨城県つくば市)も同様の複製を入手しており、来月1、2両日、広島市中区紙屋町の地下街「シャレオ」で写真の一部を公開する予定。
見つかったのは、原爆投下前の1945年7月7日から投下5日後の8月11日にかけて撮影された128枚分と、日付が特定できない7枚分のネガ。原爆被害の調査などをしていた米軍機が高度約9000メートルから撮影したとみられ、投下後の写真では、焼け野原となった市街地の様子が手に取るように分かる。
これまで国土地理院が所有していた被爆前後の広島の航空写真は、39年に旧日本軍が撮影したものと、47年に米軍が撮影したものだけで、被爆の様子が詳細に分かるものはなかった。(毎日新聞)
[7月16日12時30分更新]