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05/23 13:05 通信傍受初実施を公表 組員ら9人逮捕、1人手配 社会46
共同
通信傍受法を初めて適用し、暴力団組員らを逮捕した覚せい剤密
売事件で、警視庁薬物対策課は二十三日、今年一月下旬から二月上
旬にかけて十日間にわたり携帯電話二台を傍受し、密売人とみられ
る暴力団幹部一人と客八人の計九人を逮捕、暴力団幹部の知人の男
一人を指名手配したと発表した。
警視庁は、これまで傍受実施の事実を一切公表していなかったが
、覚せい剤密売の組織的犯罪の全容をほぼ解明し捜査に支障がなく
なったとして容疑者らに傍受の事実を通知した。
同法は通信の秘密の侵害や捜査当局による乱用の恐れを指摘され
ており、今後国会などで今回の適用が適切だったかなど議論となる
のは必至だ。
薬物対策課によると、麻薬特例法違反などの疑いで、川崎市川崎
区昭和二ノ一六ノ七、指定暴力団稲川会系組幹部成田幸陽容疑者(
33)=覚せい剤取締法違反の罪で起訴=を再逮捕。共犯として海
外にいる成田容疑者の知人の男一人を指名手配し、覚せい剤を買っ
たとして埼玉県春日部市内の無職の男(34)ら八人を逮捕した。
また客が所持していた覚せい剤約六・四グラムと取引に使用され
た携帯電話四台などを押収した。
捜査の端緒は、昨年秋、インターネットの匿名掲示板にあった「
エス(覚せい剤の隠語)販売中」の書き込みと連絡先の携帯電話番
号。
電話は他人名義で、同課は密売人を特定するためにはその後の捜
査で判明したもう一台の注文受付用のプリペイド式携帯電話ととも
に通信傍受が必要と判断。一月、二台の電話の傍受令状を東京地裁
に請求した。
令状の交付を受けて携帯電話会社二社の施設で電話会社職員の立
ち会いで傍受を実施。川崎市内で取引が行われることを突き止め二
月七日、覚せい剤を購入した客二人を現行犯逮捕した。三月八日、
密売人として成田容疑者を逮捕し、捜査を進めていた。
携帯電話には客とみられる二十二都道府県の約二百人の通話記録
が残っており、同課は成田容疑者が中心となり密売を繰り返してい
たとみている。
(了) 020523 1305
[2002-05-23-13:05]