ちょっと強引な佐々木敏さんの「国際情勢」観を信じてみたくなる発言です。
「親中国派」とかなんとかいう議論です。
ちなみに、原発に賛成・反対はともかく、日本に原発があるのは、電力会社、
ゼネコンとそれに寄生する政官財の利権構造と、小沢一郎のようなナショナリスト
が「いざというときの備え」のため核燃料や核技術を確保したいと主張する
勢力があるからで、ほかに理由はないでしょう。
オーストラリアの近況を見れば、日本の構造を単純化したようで、理解の助け
になります。
オーストラリアは、原子炉を一個持っていて、これはやはりかなり右寄りの
保守勢力がサポートしており、もうひとつを財界もバックアップして作ろう
としています。そこには、ANZACで強く結びついたアメリカの意向もあるん
でしょう。
しかし、核兵器については、「安上がりな国防手段」として支持する向きが
ありますが、それは間違っています。日本が核兵器を持つことは国際・国内
政治的に不可能でしょうが、「安上がり」というのは間違っています。
核兵器自体が高くつくうえ、ほかの装備などの予算が下がるわけではなく、
現状の予算に高い核兵器代がプラスされるだけでしょう。公的資金の使い道、
とくに軍事予算はつねに拡大するのが法則ですから、ほかからの特別な圧力
がない限り。
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小沢党首、核武装可能と中国けん制
自由党の小沢一郎党首は6日、福岡市内で講演し、軍事力増強を続ける中国を批判して「あまりいい気になると日本人はヒステリーを起こす。核弾頭をつくるのは簡単なんだ。原発でプルトニウムは何千発分もある。本気になれば軍事力では負けない。そうなったらどうするんだ」と述べた。
小沢氏は最近会いに来た「中国情報部」関係者に自身が語った言葉としてこの発言を紹介した。小沢氏は「願わくは中国と日本が共生できる社会が望ましい」と両国の連携強化が真意であると強調したが、中国が反発するのは必至。日本の核武装の可能性まで持ち出して、中国をけん制する姿勢は内外で波紋を広げそうだ。小沢氏は「国際社会で日本は政治的にも厳しい局面に置かれている。中国や朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)がある北東アジアが世界で最も不安定だ。中国は超大国になろうと軍事力増強にいそしんでいる」と指摘、自らの核武装可能発言を紹介した。〔共同〕