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国の無策を景気対策と疑う花粉症患者の視点に立てぬメディアは政治犯罪の共犯 投稿者 木村愛二 日時 2002 年 3 月 22 日 00:04:50:

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『亜空間通信』202号(2002/03/21)
【国の無策を景気対策と疑う花粉症患者の視点に立てぬメディアは政治犯罪の共犯】

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 転送、転載、引用、大歓迎!

 今回の冒頭に、わが電網宝庫読者の切り抜き協力を得て紹介する最新の『朝日新聞』読者投稿を、私は、杉花粉症に苦しむ患者の声の典型の一つとして評価する。まず最初に、その投稿の本文の中から、これも私が特に核心的と評価する部分のみを引く。

 国民の多くが花粉症の薬を買い、花粉症によいサプリメントや食品、高価な帰除機、空気清浄機を買う。その分、景気が良くなるのを見込んで国は対策をしないのでは、とぼんやりした頭で考える。

 以上で引用終わり。

 いえ、いえ、これは、とても、とても、「ぼんやりした頭で考える」どころの話ではない。さすが「添削指導員」(下記投稿の自己紹介を参照)、しっかりと新聞報道などの行間、紙背に潜む現実を見据えている。

 現実は、まさに「狂牛病」から「外務省疑獄」から「鈴木宗男」へと「板子一枚下は地獄」の海底の深層が改めて覗け始めた現在、実に説明し易くなったような欺瞞に満ちた「生き馬の眼を抜く」「生き地獄」なのである。こういう読者にこそ、大手メディア報道の方をも「添削」してもらいたいものである。

 以上の「核心的」部分を、私なりにさらに圧縮すると、「国は対策をしない」ことへの疑問と解釈、または勘ぐりである。

「国」の存在理由の基本的な土台は経済であり、その側面から見て「租税国家」と呼ばれたりする。「租税国家」の「対策」とは「予算」措置以外の何物でもない。つまり、投稿者は、自分から租税を「ふんだくる」(これは下司の私好みの表現)「国」が、彼の一番の苦しみの原因をなす「花粉」問題では「予算」を組んでいないと理解しているのである。

 ただし、先に私の注釈を加えておくが、「予算」が組まれていないわけではない。ただし、私の命名だは「欺瞞の予算」である。この投稿者は、「自動車の排ガス」を巡る「生き地獄」の薄汚い「予算」措置謀略に関しては、おそらく宅配で購読している「エセ紳士」、自称「社会の木鐸」こと、『朝日新聞』の「石原都知事提灯記事」に騙されていたりして、気付いていないに違いないのである。

 重症の花粉症患者でもある私は、この「まさに他人事ではない立場の」投稿の掲載紙、『朝日新聞』の主要な「花粉」論調そのものが、この読者または患者の視点に立ち遅れているばかりでなく、実際には歪め、「欺瞞の予算」の実現へと逆利用すること甚だしいとして、告発し続けてきたのである。

 こういう患者にこそ、私は、私の「噂の真相」(『噂の真相』誌ですら取り上げない深層の真相)を届けたいのである。

 以下が、その投稿の全文である。

『朝日新聞』(2002.03.21)「声」欄

花粉症の対策
月2万円なり

添削指導員 森 ほのお
(千葉市 38歳)

 私は花粉症で、くしやみと鼻水は薬で抑えられているが、慢性の頭痛、眠気に苦しんでいる。

 花粉症に良いと聞くものをいろいろ試しているが、プロポリスが1ヵ月分7500円、甜茶が約2000円、薬や医質費が2000〜3000円。洗潅物や布団を外に干せないので、乾燥機を使うため電気代も普段よりかかる。毎月2万円程度の出費である。

 自動車の排ガスが花粉症を発症しやすくするといわれている。私の家のそばを幹線道路が通る。この分では10歳と3歳の子どもたちも発症するかもしれない。

 国民の多くが花粉症の薬を買い、花粉症によいサプリメントや食品、高価な帰除機、空気清浄機を買う。その分、景気が良くなるのを見込んで国は対策をしないのでは、とぼんやりした頭で考える。

 できれば花粉症のための医癖費を無料にするか、そっくり税控除の対象にしてほしい。また排ガスの規制も厳しくしてもらいたい。

 以上で引用終わり。

 で、この「毎月2万円程度の出費」が、花粉飛散の2月から4月末の3ヶ月続くとすれば、合計で6万円となる。日本国民の5分の1の「国民病」と言われる昨今、計算を簡単にするためもあって、1億3千万人の世帯数が仮にその5分の1として割り引いて考えても、2千万世帯を超える。2千万世帯の6万円の出費は、1兆2千万円となる。

 私は、先に、以下のような粗雑な試算を示した。上記の投稿では、私が加算した医療費の健康保険組合または社会保険庁への積み立てからの出費が無視されていたり、逆に、家計費の中の支出が加わっていたりして、私の試算とはかなりの違いがある。だが、おおむね、「1兆円」以上、大負けに負けても、いわゆる「1兆円産業」の「食い物」にされているのではないか、と疑う杉花粉症患者の実感を伝えている。

 以下が、私の試算だった。 最初の計算には間違いがあったが、読み易くするために改訂済みである。

http://www.asyura.com/sora/bd16/msg/644.html
『亜空間通信』157号(2002/02/10)
【今年もまた「杉花粉症」の時期が来て典型的な薄味記事出現の政治犯罪展開中】

[中略]

 1ヶ月間に3度の医者通いで、すでに3千円以上を支払った。国民健康保険で3割
自己負担だから、保険の分を合わせると耳鼻科の医者は1万円以上の収入となる勘定
である。もちろん、その大部分が薬九層(糞)倍の医療産業とやらに転げていくわけ
だ。これがあと3ヶ月続くから、総合計は4万円以上になるだろう。5人に1人の「国民病」と囃されているから、日本の人口、1億3千万人の5分の1が同額を支払うとすると、それだけでも医療業界の年収は1兆4百億円 になる。

[後略]

 以上で引用終わり。

 その一方、アレルギー性疾患の治療の絶対的な基本、「原因物質を避ける」ための処置、杉花粉撲滅予算に関しての批判と計算は、すでに2年前に以下で発表した。こちらも読み易くするために文章を改訂する。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/kahun-21.html
編集長の毒針:緊急課題!
杉花粉被害放置政策に猛然反撃の独立反乱!
“杉林焼き払い放火作戦”開始宣言!
(その21)主犯を匿った学閥が花粉飛散予測の首魁という皮肉

 [中略]

 奇妙な本、『文明とアレルギ−/杉花粉症と日本人』と、その著者、井上栄について調べた結果、私は、 科学技術庁が予算を握る「スギ花粉症克服に向けた総合研究」の「代表者」こそが、「国立感染症研究所・感染情報センター長」こと、「井上栄」だったと記した。

[中略]

試算すらせず「枝打ち」に「莫大な費用」と断定

 井上栄は、一応、「花粉暴露量を減らす方策の一つは、花粉源対策である」と記すのだが、続いて直後に、「日本中の全部の杉の木の枝打ちは不可能」「莫大な費用がかかる」「効用とのバランスを考えなくてはならない」と畳み掛け、読者、いやさ、患者を脅して、諦めさせるのである。しかし、井上栄を代表とする厚生省関係の「筆者ら」が、「枝打ち」の試算をした形跡は、まったくない。

全国でも国家予算1,428億円、東京都なら僅か132億円

[中略]」 

 林野庁が、「花粉症対策」と称して組んだ5ヶ年の予算、僅かの476億円は、民間への補助金が中心のようだが、「枝打ち」だけではなくて総合的な予算である。この予算で、全国の450万ヘクタールの杉の人工林の3分の1、150万ヘクタールの手入れと「花粉が付かない苗」植えができるはずである。つまり、逆にいうと、476億円の3倍の1,428億円があれば、1年で一挙に全部の手入れができるはずである。

 ただし、東京都の場合をすでに記したように、国家予算から1年に2千2百万円、東京都でも補助金を出して、全部で2億2千万円の予算であって、それでは全部の手入れに30年掛かる計算だった。1年で一挙にやる計算をしてみると、たったの132億円にしかならない。

 国家予算と地方自治体予算の関係は、個別の調査が必要である。しかし、ひと桁違っても、全部で1兆円そこそこ、林野庁の赤字の3分の1、1,000兆円規模の国家予算の1%にしかならない。

 さらには、まだまだ財源がある。地方予算の総額の方が、国家予算よりも多いのである。防衛予算が云々など、調べる気にもならないが、1兆円そこそこが桁違いの小額であることは、誰の目にも明らかだ。しかも、これが「数十年のつけ」の請求額でしかないのである。

「枝打ち」作業には、江戸時代とは違って、「機械」がある。どこでも使えるガソリン・エンジンで動く「自動枝打ち機」には、2種類あって、下から上に登りながら枝を切るのが約50万円。長い枝の先に刃が付いていて、狙った枝を切るのが約45万円。現在、全国で1万台以上が使われている。

 簡単な機械だから、作っているのは、両方とも中小企業である。国内産業復興の景気対策にもなる。

[後略]

 以上で一部改訂の引用終わり。

 ところが、今の今、進行中で、急速に膨れ上がった「花粉対策」とか「国民の健康維持」のためとと称する予算は、「花粉撲滅」のためではなくて、「地方公共団体」の予算による「低公害車導入」によって「量産による価格低減や大量普及に弾みをつける」「低公害車普及等事業費補助」とか「ディーゼル微粒子除去装置装着に対する補助」(環境庁)の方だけなのである。

 その件は、以下で論じたが、東京都だけでも、花粉問題を扱うのと同じ「衛生局」予算として、122億円の「自動車公害対策費」が計上されている。しかし、花粉対策予算は、雀の涙ほどの「予報」関係だけで、それも「御座なり」でしかない。

 次回には以上の「欺瞞予算」の全体像をまとめて明らかにするが、とりあえずは、以下にも概要を記してあるから、御覧頂きたい。

http://www.asyura.com/2002/bd17/msg/377.html
http://www.asyura.com/2002/bd17/msg/406.html

 以上。 

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木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
ある時は自称"嘘発見"名探偵。ある時は年齢別世界記録を目指す生涯水泳選手。
E-mail:altmedka@jca.apc.org
URL:http://www.jca.apc.org/~altmedka/
altmedka:Alternative Medium by KIMURA Aiji
Big big name, ah, ah, ah........

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