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囁かれる“ポスト森” 安倍前首相が「組織委会長」に急浮上
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/284863
2021/02/05 日刊ゲンダイ
2016年リオ五輪閉会式ではマリオ姿でパフォーマンス(C)日刊ゲンダイ
「辞任する考えはない」と、引責辞任を拒んでいる組織委の森喜朗会長。しかし、政界の一部では、早くも“ポスト森”として安倍晋三氏の名前が取り沙汰されている。総理大臣の職を2回も途中で放り出した男だが、本人もまんざらじゃないらしい。
もともと、東京五輪は、当時の安倍首相が「アンダーコントロール」と虚偽説明をして招致したものだ。昨年3月、現職総理の時、東京五輪の延長幅を2年ではなく1年としたのも、自分が総理として出席しようともくろんだからだ。東京五輪への思い入れは強いという。
「森さんも、安倍さんになら組織委会長の座を譲ってもいいと考えているはずです。昨年9月、安倍さんが総理を辞めた時も『安倍さんにはポジションを差し上げなければ』と、組織委の名誉最高顧問として迎え入れています。国内の五輪マフィアは、旧森派(清和会)で固められています。森さん本人はもちろん、萩生田光一文科相も、橋本聖子五輪相も清和会です。小池百合子都知事も清和会出身。後継指名するなら、清和会出身の安倍さんと考えても不思議はありません」(自民党関係者)
ただし、安倍前首相にとって組織委会長は、痛しかゆしだという。
「いま安倍さんは、静かにしている方が得策だと計算しているはずです。あの性格だから、本当は表舞台に立ちたいのでしょうが、表に出ると、桜疑惑に火をつけてしまう。“アンダーコントロール”と嘘をついたことも蒸し返される。だから、派閥(清和会)会長に就くことも見合わせています。それに、ジッと静かに待っていれば、菅首相も、二階幹事長も火だるまになり、いずれ自分に出番が回ってくると計算しているはず。わざわざ、火中の栗は拾いたくないでしょう」(政界関係者)
東京五輪の成功を真剣に考えている政界関係者のなかには、会長の適任者は、自民党の総裁だった谷垣禎一氏だと指摘する者も多いという。事故でクルマ椅子生活になった谷垣氏は、パラリンピックの成功に尽力しているからだ。実際、谷垣会長なら、森会長のイメージも一新できる。
森会長の次は、安倍会長……。これでは五輪は盛り上がらない。
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