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大欠陥「医療事故調査制度」<本澤二郎の「日本の風景」(3947)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/27479108.html
2020年12月27日 jlj0011のblog
<菅コロナ・安倍レベルのいい加減すぎる責任回避制度>
ごくごく一部の病院と医師を除いた、日本の医師会・医療関係者・医療官僚らの、医療事故に対する態度・体質は、まともとは言えない。遺族に向き合えないような彼らが、いまコロナの襲来と戦っている。評価したいが、100%のそれは無理である。
早くから医療崩壊を叫ぶ医師会姿勢の背後には、悲惨な医療事故でも反省と謝罪の出来ない、嘘と隠ぺいの逃げの姿勢が見えてくる。医療事故の遺族の、真相を突く思いと言ってもいい。
案の定、安倍と菅の電通五輪優先のコロナ対策の下で、ついに厳しい局面に追い込まれている。そんな時に厚労省と日本医師会が制度設計した「医療事故調査制度」が、やり玉に挙がった。コロナでも、医療事故死が発生している証左ではないだろうか。
病院・医師の重大な過失が問われなければ、医療事故は永遠に無くならない。それを巧妙に回避するための調査制度は、仏作って魂入れず、でしかない。大欠陥の制度を、医療事故遺族ジャーナリストとして、声を上げねばなるまい。裁判をしようにも、いい加減な弁護士の餌食にされている遺族たちに、泣き寝入りを強いる制度なのだ。
<厚労省・日本医師会の身内同士の形だけの談合組織>
遺族団体の厚労省への要望書は「調査が不十分」というもので、制度が出来上がった当初から、機能不全に陥っていたことが分かる。
数年前に千葉県四街道市の日本最大の徳洲会病院で発生した医療事故の遺族に対して、病院は院内調査委員会さえも発足させなかった。保健所も動かず、病院のインフォームドコンセントさえも実施されなかった。「心電図を見せてほしい」という要求に、病院は「もう消してない」と安倍レベルの嘘をついたという。
むろん、警察への110番通報さえしなかった。遺族の機転で司法解剖したものの、無知な千葉県警と四街道署が、捜査を打ち切ってしまった。遺族の怒りは、今も怒髪天を突く勢いである。
反省と謝罪など無縁なのだ。せっかくの医療事故調査制度さえも、機能しなかった。日本最大の大病院でさえも、この程度である。
筆者の次男が、東京都品川区の東芝経営の東芝病院で、看護師に放置されて100分、その間、痰がのどに詰まって窒息死。入院数時間後のことであるが、10年経っても東芝は、反省も謝罪もしない。東芝の政治力と電通の威力で、記者会見さえもほとんど封じ込められてしまった。
筆者の怒りの言論戦は、ここにあるのだろう。やむなく警視庁に刑事告訴したが、東京地検の検事・松本朗に不起訴にさせられた。検察審査会は、検察によって操作されていることも判明した。
調査制度が誕生する前の医療事故死だが、ことほど医療従事者の倫理・道徳の観念は、やくざかならず者レベルである。
はっきり言うと、日本医師会と厚労省官僚の談合組織であって、遺族団体の「調査不十分」は、発足当初から分かりきっていたことである。
<倫理ゼロ・病院・医師のミスを真正面から指摘する指導力なし>
医師の倫理は不十分、もしくはない、と断罪したい。
次男の事故についてまとめた「医師失格」(長崎出版)取材の時、専門家の医療事故死の統計数字だと、最大で年4万人が亡くなっている。交通事故死よりも多い。
病気で倒れたら「明日は我が身」なのである。
ロッキード事件当時の法相・稲葉修の家は「代々の言い伝えは、医者は病気を治す力はない。よって病気をしてはいけない」というものだった。彼の娘の証言である。稲葉家は、代々村上藩の御殿医だった。東芝に殺されたような妻の先祖も、やはり前田藩の御殿医だった、と義母がよく語っていた。
日本の医療関係者は、ことによると呪われていないのだろうか。戦後の医学界を主導した医師団は、あの生体実験で知られる京都帝大や東京帝大の731部隊の軍医関係者だったのだから。倫理観喪失も極まっている。
<医療事故死被害者に寄り添う健全な医療事故調査制度でない>
日本は医療事故多発国といっていい。息子の命を奪われて、そこから取材してみて分かったことである。
その過程で判明したことだが、ごく一部に善良な医師がいる。27歳で最初の医療事故(千葉県市原市の帝京大学病院)で植物人間にさせられた時、我が家を訪ねてきた同病院医師が、泣きながら「私が担当していれば治った病気です」と初めて医療事故だと教えてくれた。
そこから立ち上がった。週刊誌記者の岡田さんが「サンデー毎日」、ついで「アサヒ芸能」「週刊文春」も記事にしてくれて、帝京も折れた。これらの週刊誌報道がなければ、帝京も開き直っていたことを考えると、日本の医療は本当に恐ろしいのである。
帝京との裁判闘争の場面では、高知県南国市の高橋正六医師が「わしが法廷で証言する」と息巻いてくれたことを忘れない。いい医者もいる。
同じく帝京と裁判闘争を、今もしているはずの四街道市の及川夫妻は、どうしているだろうか。
対して、東芝は全く違った。財閥の威光をひけらかして、人の命に向き合おうとはしない。病院長・主治医・担当医・看護師らも、逃げまくっていて恥じない。東芝は本当に恐ろしい財閥病院である。経営陣だけでなく、構成員すべてが腐っている。株主も?
<検察審査会が検事の言うなりの組織とそっくり>
東芝医療事故では、ひとり検察に立ち向かった。守銭奴弁護士の餌食にされないための、乾坤一擲の戦いだったが、検事・松本朗という小僧にしてやられてしまった。
制度としての検察審査会も、世論が動かなければ、検事の不起訴が貫徹される。結果はその通りとなってしまった。
検察審査会は、民主主義の冠をかぶった検察の走狗なのである。安倍事件は国民が監視しているため、11人の委員はいつもとは違う。不起訴相当というイカサマの決定は出来ない。
余談だが、菅内閣の軍拡の責任者・岸信夫も、次男と同じ病気にかかったが、彼はまともな医師にぶつかって、難なく生還した。母親は幸運だった。
いえることは、病気をすると、幸運な患者と、不運な患者に分かれる。後者は命を奪われる。しかも、反省と謝罪のない病院と医師によって、医療事故は繰り返し起きる日本、恐ろしい日本の医療なのである。次男と妻の悲劇からの結論である。
2020年12月27日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
「医療事故調査制度」見直しへ遺族ら要望 「調査が不十分」
2020年12月24日 6時49分
患者の死亡事故が起きた医療機関に原因の調査などを義務づけた「医療事故調査制度」について、遺族などで作る団体は「調査が十分に行われていない」として、国に制度の見直しを求めました。
平成27年に始まった「医療事故調査制度」は、すべての医療機関に対して、予期できなかった医療事故で患者が死亡した場合、第三者機関の「日本医療安全調査機構」に報告したうえで、原因を調査することを義務づけています。
23日は遺族などで作る団体の代表らが厚生労働省を訪れ、要望書を提出しました。
団体には、制度の対象とみられる医療事故の相談がこの5年間で135件寄せられていますが、実際に報告が行われたのは14件にとどまっているということです。
このため「調査が十分に行われていない」として、来年春までに検討会を設置し、
▽調査をしなかった医療機関の公表や
▽第三者機関が調査する仕組みの導入などを検討するよう求めています。
「患者の視点で医療安全を考える連絡協議会」の永井裕之代表は「医療機関がしっかり調査をするということで制度が始まったが、全く報告していない医療機関もある。よりよい制度に向け、議論していきたい」と話しています。(12月24日NHK)
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