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「5つの小」はどこへ? 68歳小池都知事の周囲は密だらけ 小池知事「伏魔殿都政」を嗤う
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/282473
2020/12/11 日刊ゲンダイ
都民には「5つの小」を強く要請していたが(小池都知事)/(C)日刊ゲンダイ
東京都は8日、千代田区にある粗大ごみ受付センターで新型コロナのクラスターが発生と発表した。オペレーターなど13人が感染、濃厚接触者は70人に上った。このセンターは、東京都の外郭団体・(公)東京都環境公社が管理する施設である。
「ついに来たか」と思った。というのも、環境公社は私が勤めていた職場だったからだ。7月末に突如、小池知事によって理事長職を解任されたことはひとまず置くとして、神田にある同センターは、狭いスペースに100人前後の職員がひしめく。確かに密な状態だった。春の緊急事態宣言下、座席の間に高い間仕切りを設置するなど最大限の対策を講じたが、感染者が出たことは残念でならない。
だがその一方で、感染者が何人出ようがクラスターに認定されない施設がある。豊洲市場だ。11月中旬、私はクラスター発生と論じたが、小池知事も都の市場当局も頑なにクラスターを否定した。業界による自主検査で71人の陽性者が判明し、累計160人の感染が確認されてもなお、シラを切っている。
しかも、自主検査は当初、関係者全員の4000人を対象に実施される予定だったが、実際に検査に応じたのは3000人にすぎない。残りの1000人は検査すら受けていないのである。感染がわかれば商売ができなくなる、これが検査拒否の理由だ。
相変わらず、わがままな人たちだと呆れてしまったが、それにしても、コールセンターと豊洲市場の扱いの差は何なのか。新型コロナ感染は人命に関わる重大事項だ。小池知事のダブルスタンダードは到底容認できるものではない。
■密な会食も知事ならOK
これに限らず、自分本位のダブルスタンダードは小池知事の周りに満ち満ちている。11月9日、小池知事は緊急会見を開き、例の「5つの小」を得意のフリップを交えて都民に強く要請した。そして、その夜、会見の舌の根も乾かぬうちに、高齢の有名経営者らと密な会食を共にしていたという。
小池知事自身、65歳以上のご高齢でもある。自身の健康を第一に考えていただきたいのは山々だが、これほどの二枚舌を私は聞いたことがない。都民には無理を押しつけておきながら、自分にはどこまでも甘い態度。これぞ身勝手の極みであり、都民への裏切り行為と断ぜざるを得ない。
そんな中、お膝元の都庁職員は密な職場での業務を強いられている。連日連夜の新型コロナ対策会議では、出席する局長が所属する局はもとより、その他の関係局においても数多くの管理職や担当者が、会議が終わるまで待機を求められ、会議終了後には全員集合の連絡会議が開かれている。
加えて、開会中の都議会定例会への対応のため、深夜まで議会答弁の打ち合わせが行われている。タブレットを使ってのペーパーレス会議ではあっても、局長室は、所管部署から大人数の職員が出席しての寿司詰め状態だ。到底、密は避けられない。
■保健所の人海戦術は限界
密と言えば、パンク寸前と報じられる保健所の職場もたいへんな密状態に置かれている。都からの応援部隊なども含めて人の数だけは増えたが、仕事は一向に減らない。いや、それどころか増える一方である。
最大の要因は、第一波・第二波の時と仕事の中身もやり方も何も変わっていないからである。8月下旬に当連載で指摘した時代遅れのFAX行政や、連動しないシステム間を手書きで対応せざるを得ないといった課題は、数か月経った今も全く解決されていないのだ。
自治体は未だにそれぞれ独自のデータシートで患者情報を管理している。もちろん、国のシステム(HER-SYS)などとも連動していない。したがって、人による転記を重ねるうちに情報は劣化し、国や都が把握する数値と合わないなどの齟齬が頻発する。すると、すかさずマスコミや議会から批判され、その対応に時間を割かれる。そんなことの繰り返しである。
さらに、感染者と濃厚接触者の実数が増大する中、第一波・第二波の時と同様、電話による詳細な追跡調査を続けている。感染症対策としてどこまで必要なのかの議論は放置されたまま、現場の頑張りだけで持ちこたえているのが実態である。
小池知事は、洒落たキャッチフレーズや小ぎれいなフリップボードを作る暇があったら、保健所の惨状を打開する手立てを各区と連携して模索すべきではないのか。それでもなお、「いえ、保健所のことはそれぞれの区がお決めになることですから」と冷たく言い放つつもりなのだろうか。
澤章 東京都環境公社前理事長
1958年、長崎生まれ。一橋大学経済学部卒、1986年、東京都庁入都。総務局人事部人事課長、知事本局計画調整部長、中央卸売市場次長、選挙管理委員会事務局長などを歴任。(公)東京都環境公社前理事長。3月に『築地と豊洲「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する』(都政新報社)を上梓。11月1日からYouTubチャンネル"都庁OB澤章"を始める。
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