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12月 04, 2020 日々雑感(Daily miscellaneous feelings)
<安倍晋三前首相側が「桜を見る会」前日に主催した夕食会を巡り、参加費で賄えなかった費用計900万円余りを補填したとされる問題で、東京地検特捜部は臨時国会が5日の会期末で閉会した後、安倍氏本人から事情聴取する方向で調整していることが3日、関係者への取材で分かった。政治資金収支報告書に収支の記載がなく、特捜部は政治資金規正法違反容疑で公設第1秘書を立件する方針を固めている。安倍氏にも不記載への認識を確認する意向で、捜査は大詰めを迎える。昨年11月に問題が発覚して以降、安倍氏は国会で「補填はなかった」と重ねて答弁してきた>(以上「共同通信」より引用)
常識的に考えて、都内の一流ホテルで「立会パーティー」を行うのに、会費が一人5,000円で済むわけがないではないか。ロビーでコーヒー一杯飲むだけで幾らすると思っているのか。
しかも総理大臣は行政の長で、日本を代表して諸外国要人と会談する立場にある。安倍氏がそうした常識すら弁えない人物であったとは到底思えない。
安倍氏は国会で嘘を重ねていた。「桜を見る会」だけではない。近畿財務局所管の国有地払い下げに関しても「公文書改竄」があったり、サマワに派遣した自衛隊の日報を「公文書隠蔽」したり、加計学園では特定の団体に便益を図ったり、と疑惑のオンパレードだった。
それらをすべてシラを切り通し、検察も一向に動かないで七年有余の長期政権を可能ならしめた。安倍氏の長期不倒政権は検察の無作為の賜物だ。これほど司法の腐り切った現実を見た国民がかつてあっただろうか。
あったとすれば、確たる証拠もなく前総理を逮捕した田中角栄ロッキード事件と、無実の小沢一郎「期ズレ」事件だけだ。彼らは検察の意図したとしか思えない国策操作によって政治家生命を絶たれたり、手が届く段階にあった総理大臣の椅子を取り上げられた。
それらに共通しているのはマスメディアが世論操作するのに大きな役割を果たしたことだ。安倍氏の「モリ、カケ」や「桜を見る会」などはテレビに登場した御用・コメンテータや幇間。ジャーナリストたちによって徹底して擁護された。「桜の季節は済んだのに、いつまで花見をやっているのか」と揶揄するような世論すら形成した。
長いものに巻かれる官僚を大量に作り出し、官僚にとって仕事の証拠ともいうべき公文書を屁とも思わない官僚や国会議員を輩出したのも安倍自公政権の功績だ。官僚幹部の人事権を内閣に握らせると、こうした事態に陥る、という悪しき前例を作った。
「権力は腐敗する、絶対権力は絶対的に腐敗する」とは箴言だ。検察もまた絶対的な権力を仕事として握り続けている。だから絶対的に腐敗する、という自戒の念を込めたバッジを胸に付けているのではないか。最終的に証拠ナシで無罪となった田中角栄氏や、農地の不動産取引では決済日と登記日がズレたという普通にあり得ることで、正直に決済日と登記した人に分けて政治資金規正法に従って記載したに過ぎない収支報告書を「期ズレ」というだけで刑事被告人に仕立て上げた小沢氏に検察やマスメディアは詫びたのか。それに反して、彼らが明白な「犯罪」が目の前で行われているにも拘らずスルーして来た「桜を見る会」を、安倍氏が総理を辞してから、やおら腰を上げるとは何事か。これもまた検察の仕事のやり方なのか。検察は犯罪事実ではなく、人を見て動くのか。それとも大きな「ディープステート」に命じられて動いているのか。
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