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時事通信が安倍大宣伝<本澤二郎の「日本の風景」(3905)
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2020年11月15日 jlj0011のblog
<「訴追対象者であることを忘れてはしゃぐA級戦犯の孫」に違和感>
ワシントンのトランプに刺激されているのかどうか、このところ病気療養中と思われていた安倍晋三前首相が、妙にはしゃぎ回っている。共犯者は一部メディアとの単独インタビューで、好き勝手な発言をして「我こそが日本のリーダー、菅に勝手な真似はさせない」とわめいている。
昨日は、政府系通信社の時事通信が、御用記者とのやり取りを、大々的に配信していた。日本国民は、健忘症とはいえ、まだモリカケTBS強姦魔事件から桜、そして1・5億円河井事件を記憶している。桜事件では、900人もの法曹界の勇気ある面々が、告発している。
「林検事総長は黒川と同じ私の防護服。日本は韓国やアメリカと違う」と内心、胸を張っているのだろうが、民間の側は林を検察官適格審査会に掛けて、審査会始動の行くへに注目しているところである。
<国民投票法断固阻止が平和国民の決意>
正義と勇気のある護憲リベラルの日本人は、列島にいっぱいいる。ただ声が小さいだけである。日本の護憲リベラルに共感する、中国人民や南北朝鮮人、それにアジアの諸国民も、少なくない。
昨日の通信社原稿の福島瑞穂党首の「護憲の社民党は必要だ」との叫びは、同党内の事情は知らないが、護憲政党存続は、国民共通の願いである。
{社民党は14日、立憲民主党が呼び掛けた合流への対応を話し合う臨時党大会を東京都内で開催し、合流希望者の離党を容認する議案を賛成多数で可決した。今後は立憲執行部との間で円滑な移籍に向け調整を進める方針だ。 合流に慎重な福島瑞穂党首はあいさつで「新生社民党をつくる党大会にしたい。護憲の社民党は必要だ」}
したがって、晋三や菅義偉が改憲軍拡のための「国民投票法改正案は断固として阻止」が、平和を願う国民の思いである。戦争責任者の孫の言い分を受け入れる国民は少ない。たとえ自公維に分裂国民民主党右翼が共闘を組んでも、平和国民の牙城を崩壊させることはまず困難である。
いざ鎌倉の時が来れば、70代、80代から、中には90代の老人も決起して、金で決着をつけられる悪法・国民投票法阻止に体当たりするだろう。財閥・日本会議・神社本庁の言いなりになるものか。創価学会は間違いなく、空中分解するだろう。アジア諸国民も反対に立ち上がるだろう。
<「選挙で勝てば総裁選不要」論こそ安倍の宏池会つぶしの本音>
安倍は、公明党創価学会の腰ぎんちゃく・太田ショウコウとのやり取りから、来年の1月解散を吹聴してもいる。創価学会の日程から割り出したものと見られている。
もっとも、戦争三法の強行、カジノ法の強行から安倍の数々の犯罪疑惑によって、創価学会内部は激しく揺れている。沖縄の野原善正だけではない。大阪都構想の敗北で、山口那津男の責任論まで表面化している。
安倍の期待する創価学会の集票マシーンは、ガタが来ているのである。
そのことを知ってか知らずか、1月総選挙で自公勝利で、菅の総裁任期は自動的に延長される、総裁選なし、と豪語して、菅に決断を迫っている。
菅続投に待ったをかけようとしている宏池会の岸田文雄を、第二の石破茂にするというのだ。ここから安倍の正体が露見した形である。彼が「後継者は岸田」と語り続けた話は、岸田を欺く宏池会つぶしの策略だったのだ。
安倍の正体に気づいた宏池会の奮戦が、これからの政局のカギとなる。
<佐藤栄作元首相とは月とすっぽん>
思い出すと、今から48年前のことである。7年8か月の佐藤栄作が沖縄返還を機会に退陣した。佐藤は後継者の福田赳夫を実兄の岸信介と共に支援したが、結果は田中―大平連合に敗れた。1972年7月7日に発足した角栄内閣は、公約通り日中国交回復交渉を始めた。
対して岸・佐藤の台湾派は反発したが、2か月後に決着をつけた。大平の池田勇人内閣からの根回しの成果と角栄の勇断の勝利である。
このような場面で、佐藤退陣後の単独インタビューを初めて成功させたのだ。懐かしい思い出となっている。会見理由は、日中国交回復目前にあって、佐藤がどう抵抗するのか、黙認するのか、を確認するための会見であった。
筆者はまだ30か29歳の政治記者1年生。首相を辞めたとはいえ、花道引退で、傷だらけの安倍と異なる。歌舞伎の団十郎と言われたほど、大きな鋭い目は、駆け出し記者にとって威圧感を感じた。東京タイムズは首都圏新聞である。喜んで応じるはずもない。そこで知恵を働かせた。わが地元千葉県の茂原市選出の千葉三郎に動いてもらった。すぐにOKが出た。
彼は岸を大学の先輩として「岸君」と呼んでいた。佐藤はその実弟である。千葉のパイプは生きていた。かくして政界団十郎との単独インタビューを成功させることが出来た。当時の政治部長・山口朝男が、大いに喜んでくれた。あるいは、若造の記者会見に応じてくれた、佐藤の太っ腹のせいかもしれなかった。俄然、政治記者としての自信がついたものだ。
佐藤は安倍の叔父にあたるが、人物的には月とスッポンである。安倍のような犯罪まみれと違っていた。時事通信の御用記者とは違う、と自己弁護できる。
2020年11月15日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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