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新記事『学生1万人が食料支援受ける 「自助」ではどうにもならない
— 田中龍作 (@tanakaryusaku) November 5, 2020
1日の食費が300円以下の学生が、回答者全体の15.5%を占めた。300円で買えるものと言えばカップヌードルとオニギリ1個づつくらいだ…https://t.co/G2yAfLxeLA
=6月、高田馬場 撮影:田中龍作= pic.twitter.com/lD9qgazuJl
学生1万人が食料支援受ける 「自助」ではどうにもならない
https://tanakaryusaku.jp/2020/11/00023967
2020年11月5日 19:38 2020年11月5日 19:38
学生たちはホッとした表情で食料を受け取った。=6月、高田馬場 撮影:小杉碧海=
今年5月末から5か月余りで1万人余りの学生や若者が食料支援を受けた。支援活動を行った日本民主青年同盟のまとめで明らかになった。
食料支援は32都道府県の103ヶ所で296回行われ、1万113人が利用した(11月4日現在)。
田中は学生の街、高田馬場であった食料支援の現場を取材した。開始間もない6月初旬のことだ。
高田馬場駅前ロータリーに張られたテントには、米、即席うどん、缶詰、レトルト食品、インスタント味噌汁などが所狭しと並べられていた。
募金を集めて購入したり、農家などから寄付してもらった食料だ。
開始予告時刻を待つように次々と学生が訪れた。
一番乗りだった早稲田大学の学生(3年生)は「冷蔵庫の中は水だけ」という。「アルバイトのシフトがめっきり減り、家賃を払うと食費がなくなる」と話した。
韓国の留学生は「父親の経営する会社がコロナの影響で潰れたため、仕送りがなくなった」という。
用意した食料は次から次へと はけて いった。
学生が受け取りやすいように食料はセットにして袋に入れられてあった。=6月、高田馬場 撮影:小杉碧海=
民青同盟が神奈川県内で行ったアンケート調査によると、1日の食費が300円以下の学生が、回答者全体の15.5%を占めた。
300円で買えるものと言えばカップヌードルとオニギリ1個づつくらいだ。これで一日、どうやって生きていけというのか。
学生は食べて行けないのである。
余力のある人が、困窮している人に救いの手を差し伸べる。明らかに『共助』だ。
政府の支援『公助』はあまりに心もとない。遅れに遅れて届いた特定給付金は、銀行の口座に入ると、大学の授業料で引き落とされる。食費に充てることなどできないのだ。
コロナの影響でアルバイト先が満足にない。知人の学生は家庭教師のアルバイトをすべて失ってしまった。
スガ首相は『自助』を唱えるが、学生はそれをしようにもできないのだ。子供たちも同様だ。
若い世代が絶望するしかない国に未来はない。
〜終わり〜
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