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ブログ記事「アリはキリギリスにどう対応するべきか」https://t.co/Vor0kavx6i メルマガ記事「ベーシックインカム制度を考える」https://t.co/stCff3E1gR 更新しました。ご高覧、拡散お願いします。#政策連合 #アリとキリギリス #ベーシックインカム #最低所得保障 #水平的公平 #能力に応じた課税
— 植草一秀@ガーベラ革命 (@uekusa_kazuhide) October 30, 2020
アリはキリギリスにどう対応するべきか
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-15a2eb.html
2020年10月30日 植草一秀の『知られざる真実』
10月28日の政策連合主催 「政策連合で政権交代−総決起集会&松元ヒロ公演−」 で素晴らしい公演をして下さった松元ヒロさんが「アリとキリギリス」のイソップ寓話について話をされた。 日本での「アリとキリギリス」は次のようなもの。 暑い夏、アリは汗水流してせっせと働いた。 キリギリスは歌を歌い、踊りを踊って楽しく遊んで暮らしていた。 冬になって一面が雪に覆われたころ、アリは温かい家で夏に蓄えた食べ物を美味しく食べてくつろいでいた。 そこにやせ細ったキリギリスがありの家のドアをノックした。 「何か食べ物を分けてくれませんか」 アリはキリギリスにこう言った。 「キリギリスさんは外で歌を歌って踊るのが好きなんだから、ぜひ歌を歌って踊りを楽しんだらいかがですか」 ところが、海外の「アリとキリギリス」は違うのだそうだ。 冬になってアリの家のドアをノックしたキリギリスにアリはこう言った。 「キリギリスさん、どうぞどうぞ中に入って。 美味しい食べのものがたくさんあるからどんどん召し上がって。 キリギリスさんが歌を歌って踊りを踊ってくれたら、みんなで楽しくすごせますから」 せっせと働くのもひとつの仕事だが、歌を歌い、踊りを踊ることも人を楽しませる大切な仕事なのだとアリは知っていた。 私たちは共生社会を目指している。 「誰もが笑顔で生きてゆける社会」を確立すること。 大切なことだ。 しかし、具体的にどのように「誰もが笑顔で生きてゆける社会」を実現するのかという点になると難しい問題も浮上する。 弱肉強食社会を推進する現在の政治の流れに危惧を感じる。 だが、一方で、弱肉強食社会を肯定する人々が少なからず存在することも事実。 何の努力もしないで遊んで暮らしている人と汗水流して一生懸命働いた人が同じ処遇を受けるのはおかしいと考える人は多い。 努力をしてもしなくても結果が同じということになるなら、努力をする人がいなくなってしまう。 人々のやる気を失わせる仕組みは良くないと考える人は多い。 ただ、問題を考えるときに、これだけで判断することはできない。 現実の報酬は努力の多さに比例しているとは言い切れないからだ。 成功と失敗の原因が本人の努力に完全に比例するとは言えない。 そうではない三つのケースを考えておくことが必要だ。 1.競争をする条件が均等でないこと。 富裕な環境で生まれれば、教育を含めて本人に付与される初期条件が圧倒的に有利になる。 この初期条件が結果としての報酬に強く影響する。 2.これと類似するが、人に与えられる天賦の条件も異なる。 持って生まれた状況が恵まれた人もいれば、そうでない人もいる。 3.結果として得られる報酬が不正によって獲得されたものであることも少なくない。 結果における巨大な格差をそのまま放置することが持つ矛盾は大きい。 一生懸命に努力すれば得られるものがある。 なまけて遊んでいれば、その影響は本人に降りかかる。 この原理を全面否定することは是認されないと考えられるが、市場経済にすべてをゆだね切ることも正当でない。 努力をしているのに正当な報酬を得られない場合も多い。 さまざまな初期条件の制約で得られる果実、報酬が少ない場合も多い。 巨大な格差を放置すると、その格差はますます拡大する傾向も存在する。 これらをすべて含めて考えると、富の分配、所得の分配に何らかの調整を行うことが必要になる。 問題は、多くの人が納得できる再分配のルールをどのように定めるのかだ。 最低賃金の引上げ、生活保護の水準、学費に対する公的支援のあり方を検討する際に、この視点が極めて重要になる。 |
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