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2020年 10月 21日
先月、菅義偉氏が総裁選を戦っていた頃、2012年3月に出した著書『官僚を動かせ 政治家の覚悟』(文芸春秋企画出版)が、大きな話題になった。
既に絶版になっていたため、ネットのフリマやオークションで高値で取引されるようになり、メルカリでは最高で30万円の額がつけられていたとか。最近まで、2〜3万円で取引されていたという。(・o・)
mewはたまたま先月、ネットで本の内容に関する記事を読んで。そのうち、ここに書かれたことをもとに突っ込んでやろうとキープしていたのだが。<安倍二次政権以降、(政治に感じては?)本当に性格が悪くなった気がする。^^;>
復刊を望む声が多かったとのことで、その著書が20日、官房長官時代のインタビューなどを新たに収録する形で改訂され、今度は新書版として「政治家の覚悟」というタイトルで改めて出版、販売された。(・・)
<帯には、菅首相の大きな顔写真と共に、『国民の「当たり前」を私が実現する』と記されている。
「みんなで」ではなく、「私が」実現するというところに、mewは安倍前首相と同じような独裁支配の危うさを感じる。(こういうのに力強さを感じる人もいるんだろうけどね。)
最高権力者の自分が決めて、トップダウンで(スピード感をもって?)実現させる。・・・国民の声をきかない。下手すれば、自公与党の声さえきかない。批判はスル〜するか、力で抑え込む。また非民主主義的な政権運営が続きそうだ。^^;>
* * * * *
で、「そっか〜。著書が再発売されるなら、ブログでももっとツッコミやすくなるな〜と思ってたら・・・。
何と、ツッコむ予定だった「公文書」に関する部分が、新書版ではカットされているという。(゚Д゚)
旧版は、民主党政権時代に書かれたものゆえ、民主党の政権運営に関する批判も結構あるようなのだが。東日本大震災に関して、こんな記述があったのだ。<あとでアップする菅氏のブログ記事にも、同様の記述があった。>
《千年に一度という大災害に対して政府がどう考え、いかに対応したかを検証し、政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為であり、歴史的な危機に対処していることへの民主党政権の意識の薄さ、国家を運営しているという責任感のなさが如実に現れています。(205ページ)》Buzfeed20.9.14より
ちなみに、菅氏は官房長官時代の2017年8月8日のこと。官邸などに加計学園に関する記録が残っていないことから、記者が会見でこの著書を引き合いに出して質問したところ、菅氏はこんな答えを返したという。
『「ある政治家が『政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料で、その作成を怠ったことは国民への背信行為だ』、そういうことをおっしゃられている政治家がいるんですけれども、その発言を記されていたのはどなたか、官房長官ご存じですか」(記者、2017年8月)
「知りません」(菅義偉 官房長官〔当時〕(TBS20年10月20日)
『記者に「官房長官の著作に書かれている」「著作と現状を照らし合わせて現状をどう思うか。きっちり記録を残すべきという気持ちにはならないのか」と問われ、「私は残していると思いますよ」と答えている。(Buzfeed20年9月14日)』
安倍官邸は森友学園、加計学園、桜を見る会の問題でも公文書を残しておらず。それどころか、意図的に改ざんしたり、破棄したりしたものがあったことまで明らかになっている。(-"-)
<特に加計学園に関しては、公文書以前の問題として「官邸を訪問した人の記録はない」「官邸スタッフが誰と会って、何を話したかの記録もない」と言い張ったからね。^^;>
また今年にはいって、新型コロナウィルス対策に関しても、野党が政府の連絡会議や専門家会議などの議事を記録して公開するように何度も求めたのに対して、政府側は「公文書として記録する」と約束したのであるが・・・。
結局、『安倍晋三首相ら一部の高官が新型コロナウイルスの対応を実質的に決める政府の「連絡会議」について、今年1〜3月の40回分の記録を毎日新聞が分析したところ、議事内容の記載は平均で10行しかなく、首相ら高官の発言の記載は一切なかった』とのこと。(毎日9.10)
専門家会議の方も、参加者が名前を出していいと言っていたにもかかわらず、「自由な発言がしにくくなる」との理由で(口実の下で)、発言者の名や詳細な発言内容が載った正式な議事録は公開されないことになった。(-_-;)
<何か日本学術会議の新会員に関する文書も「???」のものがあるし。その経緯もメモ一つ公開されていないしね。>
おそらく菅官邸も、今後、自分たちに不都合な発言や協議の記録が残したり、公開したりする着はないのだろう。
もし再度、発売される自分の著書の中に「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然」だとか、「議事録は最も基本的な資料で、その作成を怠ったことは国民への背信行為」などという記述があっては、国会でツッコまれることになるし、今後の政権運営に支障が出ると思ってか、その部分を削除してしまったのだ。_(_^_)_
* * * * *
立民党の小沢一郎氏が、この件に関して、かなり辛らつな批判をしていた。
『立憲民主党の小沢一郎衆院議員(78)が20日までに自身のツイッターを更新。菅義偉首相(71)の政治姿勢を厳しく批判した。
この日、まず「この総理は就任以来、まともに記者会見に応じていない。学術会議の任命拒否への批判が強まり、ついに外国に出かけてしまった。いくらポスター向けに作り笑顔を見せても、国民に全く説明しないで逃げ回っているようでは話にならない。面倒で、何も説明したくないのなら、総理は辞めてもらう以外ない」と厳しくつづった小沢氏。
20日に発売される菅首相の著書「政治家の覚悟」(文芸春秋)で官房長官時代のインタビューが追加収録される一方、「公文書の管理の重要性」を訴える記述があった章が削除されたという記事を貼り付け、「素晴らしい。自分の過去の著作まで改ざん。徹底している。公文書改ざんと隠蔽の総司令官の発言としては、さすがに批判に耐えられないと自覚したということだろう。とすれば、そんな自分に都合のいい嘘ばかりの本は、もはや読む価値すらないだろう。時間の無駄にしかならない」と、バッサリ切り捨てていた。(スポーツ報知20年0月20日)』
BUT、菅首相、アタマ(本の記述)を隠して、尻尾(ブログの記事)は隠さず?・・・菅氏のブログには、公文書作成に関して民主党政権を批判する記事が、しっかりと残っていた。(**)
<すが義偉の「意志あれば道あり」 ameblo.jp/suga-yoshihide/>
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『議事録も作成しない「誤った政治主導」2012-01-28
今週、東日本大震災に対応するために立ち上げた多くの会議で議事録が作られていないというずさんな実態が、次々と明らかになりました。
歴史的な危機に対処していることへの民主党の意識の薄さ、国家運営への責任感のなさが如実に現れています。
公文書の作成は、政党の主義主張とは全く関係のない、国家運営の基本です。
公文書管理法では、記録を「健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源」とし、意思決定に至る過程の文書を作成することを義務付けています。
1000年に一度という大災害に対して、政府がどう考え、いかに対処したかを検証し、そこから教訓を得るために、政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録はその最も基本となる資料です。
それを作成していなかったのは明らかな法律違反であるとともに、国民への背信行為です。
人類が原発事故を二度と起こさないために、事故が起こった原因、被害の拡大を防げなかった理由を徹底的に究明することは、国民や世界に対し、国が果たすべき重要な責務です。
しかし、福島第一原発の事故に対処した原子力災害対策本部でも議事録は残されていませんでした。
これでは国会の事故調査委員会の検証にも支障が出るのは避けられません。
議事録のないことは昨年5月の時点で問題になって、当時の枝野官房長官は改善を約束し、野田総理もこのことを十分認識している立場にあるにもかかわらず、その後も作成されずに、23回にわたる昨年末までの原子力災害対策本部の議事録は一切残されていません。
これでは、民主党政権のが自らの失敗を隠そうとしたと疑われるのは当然です。
総務大臣を務めた私の経験からしても、官僚は法令順守意識が高く、政治家に聞きもせずにこのように基本的な事柄を放置するとは到底考えられません。
事実、震災から1ヶ月後の4月の時点で、全省庁の官僚のトップである官房副長官が、文書の作成と保存の徹底を指示しています。
民主党は野党時代に政府の文書管理の不備を責め、情報公開を声高に叫んでいました。
しかし政権交代後、政治主導の象徴とした政務三役会議など、政策決定過程の多くは非公開で議事録も作成されず、「密室政治」となっています。
議事録作成という基本的な義務も果たさず、「誤った政治主導」をふりかざして恣意的に国家を運営する民主党には、政権を担う資格がないのは明らかです。
国会の審議で厳しく質してまいります。』
ちなみに、菅内閣&自民党は秋の臨時国会をなかなか開かず。しかも正味1ヶ月弱で、閉める予定なのであるが。
菅氏は、2012-01-21に「国会で見える形で正々堂々と議論を」という記事を掲載。「かつて自民党が消費税を導入したときには、衆参で180時間もの議論がなされています。国民の目に触れない事前協議ではなく、与党が自らの考えを法案として示した上で、国会で堂々と議論するべきです。私はこの通常国会を、国民のために開かれた議論をする国会にしたいと考えています」と記していた。
小沢氏も批判していたのだが。菅首相は就任会見後、全くまともな会見に応じず。妙なグループ・インタビューで台本通りのやりとりをするだけ。衆参の閉会中審査にも、野党の要請を拒み、出席しなかった。
でも、どうか今後は、自分の言葉を守って、是非、都合の悪いことに関しても公文書をしっかり作成するように、そして学術会議の件も含め、国会で目に見える形で正々堂々と「覚悟をもって」質疑に応じて欲しいと願っているmewなのだった。(@_@。
THANKS
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