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(新型コロナ)PCR検査、日本は少ない? 識者「第2波、大幅不足とは言えぬ」https://t.co/tigulQ2mZz
— ホワイトアスタ (@white_asta1004) September 26, 2020
※紙面タイトル
新型コロナ PCR検査、日本は少ない? 「第2波、大幅不足とは言えぬ」識者
※一部文字起こし
「日本は他国よりPCR検査数が少ないのではないか」。新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、こうした指摘が常にあがる。
名古屋市立大の鈴木貞夫教授(公衆衛生学)は、英オックスフォード大が運営するサイトで9月20日までに集計された95カ国・地域の人口1千人あたりの検査数と、人口100万人あたりの感染者数の累計を分布図にした=左の大きな図。
この分布図からは、感染者数が多い国は検査数も多いという相関関係が見て取れる。鈴木教授は、点の集合体の左側にあると検査が不足している、右側にあると検査が充足していると説明する。
第1波のときは検査不足が大きな問題となり、「検査数を抑えているので感染者が少ないのでは」という指摘もあがった。だが4月17日までの累積の日本の位置は全体の傾向からずれていない。一般的に検査が広がると陽性率は下がるが、同サイトによると4月の英国の陽性率が約22%なのに対し、日本は約6%だった。
ただし政府の専門家会議は5月29日に出した提言で、「4月上旬から中旬にかけて、医師が必要と判断した人にもPCR検査が迅速に行えない地域があり、検査体制の更なる強化が必要だ」と指摘。国は、PCRの検査体制を拡充した。鈴木教授は「確かに第1波のときは局所的に不足していたが、第2波でも大幅に不足していたとは言えない」と話す。
検査数と感染者数の関係を時系列(直近7日間の平均値)でみると=図右=、日本は検査数と感染者数がおおむね比例関係にある。第2波では8月上旬までは感染者数も検査数も増え、以降はともに減っている。
一方、検査数が日本の10倍以上ある英国やドイツは、検査数が増えても感染者数は横ばいの時期がある。感染が落ち着いた後も検査を拡充したため、低リスクの人も広く検査を受けた可能性がある。鈴木教授は「陰性証明などに使われたのかもしれない」と言う。
PCR検査には見落としがある上、「偽陽性」も出る。感染の確率が低い集団に検査を行うと、偽陽性となる人は増えてしまう。
新潟大の斎藤玲子教授(公衆衛生学)は「感染制御に成功した国はほとんどがPCR検査を大規模に行っているが、日本のように感染率が低い状況では、症状のない人すべてに検査する必要はない。今後、迅速診断キットが広がりそうだが、精度はPCR検査よりさらに低い。キットの結果を確認するためのPCR検査体制の拡充が必要だ」と話す。(石塚広志、服部尚)
多くの感染者、軽症・無症状の理由は 風邪でできた免疫 影響か
新型コロナウイルスの「第2波」を迎えた8月の致死率は0・9%と、5月に比べ8分の1に下がった。検査の拡充で軽症や無症状の人が多く見つかり、分母となる感染者数が増えたことが大きな要因だ。なぜ多くの人は、感染しても軽症や無症状ですむのか。
新型コロナの一番やっかいな特徴は、誰が感染を広げているのかが見えにくい点だ。厚生労働省の診療の手引には、新型コロナに感染して発症した人の80%は軽症のまま治るとある。
だがこのデータは、中国で2月11日までに診断された約4万人のデータに基づく。当初は軽症や無症状の感染者がかなり見過ごされており、軽症のまま治る人の割合はもっと高い可能性がある。中国の研究グループは7月、3月8日までに武漢市で感染した人の87%は、検査で感染が確認されていなかったと推計した。
東京大医科学研究所の河岡義裕教授(ウイルス学)は「感染症には無症状から重篤まで幅があるのがふつうだ。どちらになりやすいかは、ウイルスの特性や感染した人の状態など、様々な要素が関わる」と話す。
重要なのが、過去に感染したウイルスを覚え、再び感染したら速やかに攻撃を始める「免疫」の働きだ。主役となるT細胞というリンパ球は、ウイルスに感染した細胞を殺し、ウイルスが増えるのを抑える抗体をつくるよう指示する。ただ、最初の感染時は、T細胞や抗体が攻撃力を高めるまでに時間がかかる。
新型コロナは昨年末から流行し始め、人類は免疫を持たないとみられてきた。それが最近の研究で、感染していなくても、新型コロナに反応するT細胞を持っている人が一定の割合でいることがわかってきた。
米国の研究グループが2015〜18年に採った20〜60代の人の血液を調べたところ、約半数に新型コロナに反応するT細胞が含まれていた。同様の報告は英国やオランダ、ドイツなどからもあがる。過去に採った血液から、新型コロナに反応する抗体が一部で見つかったという報告もある。
なぜなのか。考えられるのが、過去にできた免疫が似ているウイルスにも反応する「交差反応」という現象だ。コロナウイルスには、普通のかぜの原因になるものも4種類ある。過去にかぜをひいたときにできたT細胞や抗体が、交差反応を示した可能性がある。このことが、新型コロナに感染しても、非常に軽い症状や無症状ですむことに影響しているかもしれない。
09年に流行した新型インフルエンザでは高齢の患者が比較的少なく、交差反応が一因とされている。1918〜20年に「スペイン風邪」を引き起こしたウイルスは、新型インフルと一部が酷似し、当時の流行などで得られた抗体が効いた可能性が指摘されている。
慶応大の吉村昭彦教授(免疫学)は「交差反応は有力な仮説の一つだ」と話す。ただ、新型インフルのときと比べ、新型コロナは風邪コロナと似た部分が少ない。新型コロナに交差反応を示すT細胞や抗体が試験管内で見つかっただけで、体内でどう働くのかはまだ不明だ。
新型コロナに実際に感染してもらう実験をすれば調べられるが、倫理上許されない。「仮説が正しいかどうかは、長期的に経過を見ていく中で解明されるだろう」と吉村教授は話す。
一方、交差反応する抗体が、かえってウイルスを細胞に感染させやすくしたり、異常な免疫応答を引き起こしたりする可能性もある。大阪大の荒瀬尚教授(免疫学)は「新型コロナの重症化につながる可能性もまだ否定できない」と指摘する。(阿部彰芳)
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