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コロナ禍を悲観するのは時期尚早 もっと危ないものとは… 中村敦夫 末世を生きる辻説法
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/278565
2020/09/11 日刊ゲンダイ
地球温暖化で…(干上がった南アフリカ・グラーフ=ライネの市営ダム)/(C)ロイター
地球史の中で生物が絶滅した時期が、5回あるという。原因は氷河期、巨大隕石との衝突などいろいろある。
人間の祖は、最後に再生した生物に紛れ込み、命を獲得した。水生動物から類人猿まで進化と分化を繰り返し、最終的には16万年前に、現人間(ホモサピエンス)として誕生した。
自然の脅威に怯えた人間は、自然を改良しながら文明を開花させてきたが、18世紀以降は、そのスピードが倍々ゲームで加速した。大型開発が自然環境を破壊し、毒性化学物質が水、空気、土地を汚染し、地上の動植物を猛スピードで消滅させてきた。悪いことに、環境悪化が進むほど、経営者や資産家の懐は膨らむ一方だ。
コロナ禍も、人間社会の暴走がもたらしている可能性が高い。乱開発によって、森林の奥深き場所に潜み、奇妙な動物たちに寄生するウイルスが人間社会に侵入。掘り起こされた地層から目を覚ます古代のウイルスは、何百万種類になるのかわからない。「コロナを退治して、五輪!」などというのんきな話ではない。
1962年、米国の生物学者レイチェル・カーソンは「沈黙の春」を出版し、自然破壊と有毒化学物質による人類社会の破滅を予告した。
英国籍の経済学者、エルンスト・シューマッハーも、過度の機械化社会は、環境破壊と資源の枯渇をもたらすと警告した。73年出版の「スモール・イズ・ビューティフル」は、21世紀を見据えた環境経済学の教科書である。この2冊の書は、環境活動家やナチュラリストの聖典となっており、基本思想の構築には必読だ。
さて、コロナ禍のおかげで、自分の死を、間近な問題として感じた人は少なくないだろう。ワクチンも治療薬も、そう簡単にできそうもないからだ。次々と、強毒性を持つ別種のウイルスが登場すれば、人類はインカ帝国の末路をたどる。しかし、そう悲観するのは時期尚早か。
もっと危ないものが、目前にある。核戦争だ。破壊的な武器をかざし、相手にやる気をなくさせる? それは、権力者たちが神のように賢い場合だけだ。今の世界のリーダーたちを見よ。3分の1は狂人に近い独裁者ばかり。いつ何をするかわからない。
もうひとつの怖い状況もある。著名な地理学者ジャレド・ダイアモンドは言う。
「地球温暖化を放置すれば、人類の寿命は、あと30年だ」
カーソンもシューマッハーも触れなかった危機が急迫している。
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