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鉛の玉を木製バットでフルスイング、ランナーが居れば前に進めないですね(安倍政権の外交が良くない証拠)
— 本池豊 (@you3mmotto) September 8, 2020
安倍外交とは打てないのに“俺は4番”と力むバッターだった ファクトチェック・ニッポン!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/278430
2020/09/09 日刊ゲンダイ
安倍首相はトランプ大統領との個人的な関係を強調していたが…(C)JMPA/稲葉訓也
安倍政権の外交を象徴するシーンがある。2017年9月の国連での演説だ。ここで安倍総理は「必要なのは対話ではない。圧力なのです」と語り、各国に北朝鮮との対話を拒否するよう求めた。
国連という対話の場で他国を非難する場面がないわけではないが、民主国家が対話を拒否するのは珍しい。この時、トランプ米大統領も演説している。そして、金正恩委員長を「ロケットマン」と呼ぶなど挑発しているが、実は対話は拒否していない。逆だ。「国連での彼らの対応を見守ろう」と述べて、対話へのシグナルを送っている。
その結果も私たちは知っている。米朝首脳会談の開催だ。安倍政権は焦っただろう。安倍総理は拉致問題で手を尽くしたかのような発言を繰り返しているが、私が米朝首脳会談前と後の2度にわたって平壌で対日政策担当者を取材した印象とは異なる。彼らは「安倍さんは本気ではないでしょう」と半ばあきらめ顔で語っていた。それが日朝外交の実際のところだろう。
では日米関係はどうだったか? トランプ大統領との個人的な関係を強調するが、鉄鋼関税で日本側が求めた適用除外にはならなかった。自衛隊の装備はトランプ政権の求めるままに増えて出費は増大。その日米の個人的な関係は日本の外交力を削いだ側面も否定できない。例えば、イランを訪問した際は、既にアメリカの使者のように扱われて成果は出せなかった。それは、日本が築き上げてきたイラン外交が途絶えた瞬間だった。
安倍総理の外交とは何か? 私は、野球に例えるなら、打てないのに「チームの4番打者だ」と力んだバッターだと思っている。「チーム」をアジアと置き換えても良い。その「4番」に座るために、トランプ大統領からお墨付きを得る必要があった。しかし、力んでバットを振っても結果が出ないように、外交は成果を出せずに終わった。本来の日本の力、安倍総理の力量からすれば、7番か8番打者だろう。
それでもヒットを打ち、チームプレー、つまり周辺国との関係を構築できれば、3番を任されたかもしれない。メジャーリーグに渡った松井秀喜選手がチームバッティングに徹してそうなったように。そうなれば、周辺国との関係を良好に保ち、拉致問題にも進展が見られたかもしれない。
しかし安倍総理は結果より「4番」にこだわった。そこに計算もあったはずだ。外交成果は選挙で票になりにくい。ならば、「4番」として遇されている方が選挙映えする。支持者も喜ぶ。かくして長期政権は外交を動かす手段から目的と化した。それが安倍外交の姿だ。
では次はどうか? 岸田氏、石破氏であれば別の選択もとり得るだろう。しかし、仮に菅氏になれば安倍外交の継承、つまり「4番」に座り続けるしかない。菅氏は外交については「スタメン」に入るのも難しいレベルだろう。そういう打者が「4番」に座ったらどうなるのか? せめてバントの練習くらいはしてほしい。
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立岩陽一郎 ジャーナリスト
ジャーナリスト、1967年生まれ。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て2016年12月に退職。現在は調査報道を専門とする認定NPO運営「INFACT」編集長。アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。毎日放送「ちちんぷいぷい」レギュラー。
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