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百田尚樹が「安倍総理にお疲れ様とメールしても返信なし、知人には返信があったのに」とすねると、2日後に「安倍総理から電話きた」
https://lite-ra.com/2020/09/post-5619.html
2020.09.05 百田尚樹が「安倍総理にメールしても返信なし」とすねると2日後に… リテラア
百田尚樹Twitterより
杪夏、安倍首相の辞任表明で気もそぞろなのが、その応援団たる自称「保守」界隈。とりわけ、これまで安倍首相を個人崇拝のごとく褒めちぎり、政権のスキャンダルを無理やりごまかしまくる詐欺的話術で飯を食ってきたネトウヨ文化人たちの皆様は、いまごろ、次なる“寄生先”を必死こいて探しまわっていることだろう。
そんな折、安倍応援団の筆頭と言われたあの百田尚樹センセイもまた、今回の“安倍ロス”が相当こたえたらしい。
辞任を正式に表明した8月28日には、〈安倍総理が辞任か…。まずは「お疲れ様でした」と申し上げたいが、これで憲法改正の目は完全に消えたな。高らかに笑うは、中国と北朝鮮と韓国か。そして彼らの忠実なる下僕であるサヨクメディアと文化人たちか〉と投稿。さらには〈ミステリー執筆するモチベーションがなくなるな… これから日本がどうなるかという時に、のんびりミステリーなんか書いてる気分になれない…〉とすっかりしょぼくれたご様子。そのままTwitterもやめてくれれば、百田に感化されてネトウヨになる人が少しでも減ってくれるのにと思わずにはいられないのだが、辞任表明の翌日になると、今度は突然こんな調子ですねだしたのだ。
〈私は安倍総理をずっと応援してきたが、春のコロナ対策に関しては厳しく批判した。
先日、入院された時、お見舞いメールを差し上げたが、返信なし。今回、お疲れ様でしたとメールを差し上げても返信なし。
忙しいのだろうと思っていたが、知人は返信があったと知り、私には怒ってるのだとわかった〉
ようするに「何度もメールしてるのに返事がないぴえん」ってことだが……いや、まったく可愛くない。というか、百田センセイは単に安倍首相から無視されたことに不安になっているだけでなく、自分とは違って「安倍首相から返信のあった知人」に嫉妬しているのである。端的に言ってオッサン、こじらせすぎ。みっともないとしか言いようがないだろう。
当然、この百田センセイの“こじらせツイート”には、お仲間からもツッコミが。たとえば、ある百田ファンを自称する一般ユーザーは〈器小さいですね。いちいちそんな事でツイートしないでください。忙しいに決まっているだろう。百田先生は大好きですが、この発言はイラッとしました〉とリプライしたのだが、その後、〈朝起きたらブロックされていた〉という。また、他のユーザーからは〈百田さんの事好きでしたが…この発言はどうかと…幻滅しました〉〈百田さん、子どもかよ〉〈そんなせせこましいこと呟かないで下さい〉〈まぁ、自意識過剰ですね〉などと言われる始末。さらに、〈そういうのって、返信を期待するものではないと思います。気持ちを伝えるだけですよ。望んではいけません〉と諭されると、百田センセイは反応してこんな投稿もしていた。
〈いや、返信なんか期待してないし、来なくても気にしない。
ただ私の知人何人かは総理から返信が来たと聞いて、やっぱり私には怒ってるんやなあと思っただけ。
私は昔から誰に嫌われることも平気。それやなかったらこんなに好き勝手なこと言うかいな
器が小さいとか言う奴がおるが全然違うんや。〉
■「返信なんか期待してない」と強がるも、安倍首相から電話をもらうや、ツイッターで報告
とはいえ、その後も百田センセイ、〈安倍総理辞任を悲しんでいるツイートをしている人は、日本のことを真剣に考えている人。喜んでいるツイートをしている人は、特アの洗脳を受けた売国奴かデュープス〉なるヘイトまがいのアジ投稿を繰り出したかと思ったら、自分にリプライを飛ばす一般ユーザーを次々とブロックしたりと、その行動を見ていると、愛する安倍首相の辞任表明とメールの返信がないという“ダブルショック”で情緒が不安定になっているとしか思えなかった。
ところが、そんな折に突然、百田センセイの携帯電話が鳴ったらしい。
〈安倍総理から電話きた。
話の内容はここでは書けないが、お元気そうだった。〉(8月31日)
文面は平然を装ってこそいるが、行間からは滲み出る悦びは隠せない。いやはや、少し前まで〈返信なんか期待してないし、来なくても気にしない〉と強がっていたのに、さっそくツイッターで報告したところをみると、もう「なんだかなー」って感じである。
そういえば百田センセイ、今年の1月から2月にかけても、新型コロナウイルスをめぐる入国制限問題で「安倍政権アカンね」「安倍さん底が見えたね」などと安倍政権を展開したことがあったが、そのときも、安倍首相から直接電話がかかってきて、有本香氏と一緒に首相公邸で会食(2月28日)。誰がどう見ても露骨なご機嫌とりだが、結果、この会食以降、百田センセイのツイッターからは“安倍批判”といえる批判はほとんどなくなっていった。
ようするに、今回もまったく同じということだろう。ネトウヨ・極右界隈に巨大な影響力を持つ百田氏がすねているのを見て、安倍首相は慌てて電話したのだ。百田センセイのこじらせ方も大概ウンザリだが、それにしても暗澹たる思いになるのは、いまや日本は、時の首相が辞任を表明してもなお、単なるネトウヨ作家の顔色を伺わなければならないという、ワケのわからない状況になってしまっていることのほうだ。
安倍首相は第二次政権の間、絶えず、支持基盤である右派層やネトウヨ層を強く意識して発言してきたし、日本会議系の集会にも頻繁にメッセージを寄せるなどアピールを繰り返してきた。それは、実際の政治の局面では保守色を弱めざるを得ない場合でも、彼らの支持をつなぎとめるためのリップサービスと見る向きもあったが、やはり、今回の百田センセイとのエピソードを踏まえると、その“主従関係”はもはや逆転していたのかもしれない。少なくとも、「持病悪化」による辞任表明からまもなくの時期であるのに、百田尚樹のような人の顔色を伺って、直接電話をしなければならないほどには——。
くだらない話だが、笑い話では決してない。今後、安倍応援団はその中心を失ったことで徐々に解体されてゆくだろうが、連中の野党叩きとリベラル批判は決して変わることはない。次期総理に有力視されている菅義偉官房長官も、当然、そうした連中に気を配って、より親密な関係を築こうとするはずだ。結果、現実の政治は今後もどんどんネトウヨ層にひっぱられて、これまで以上に醜悪さを増していくだろう。第二次安倍政権の7年8カ月は、いわば、この国の中枢のネトウヨ化だった。あらためて、安倍晋三の罪は重すぎると断じるほかないのである。
(編集部)
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