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最新実態を調査 全都道府県「コロナ病床」逼迫ランキング
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/276531
2020/07/28 日刊ゲンダイ
Go To で感染拡大加速(会見する菅官房長官)/(C)共同通信社
27日、国内で新たに598人の新型コロナウイルス感染者が確認された。全国あちこちで急増し、入院患者も倍々ゲームで増え続けている。コロナ患者を受け入れる病床はまだ余っているのか――。最新の実態を徹底調査した。
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安倍政権は「注視」するのみで何もしない。もはや「東京問題」だけではないのに、菅官房長官は「Go To トラベル」について、27日もまだ「現状では東京都以外の地域を除外することは考えていない」と宣言。アクセル踏みっ放しで感染拡大を収める気配はみじんも感じられない。
日刊ゲンダイは各都道府県の確保病床数に対する入院者数の割合=「病床占有率」をまとめた。病床数は厚労省発表資料(22日時点)を参考に、入院者数は、27日18時段階の発表数値を使用した。
7日連続50人超えの愛知がワースト1位。確保病床を入院患者が上回っている。県は「発表の『入院中』には、自宅療養者や療養場所調整中の患者が含まれているからです。実際に入院している人数は確保病床を下回り、逼迫している状況ではありません」(感染症対策課)と答えたが、数値で示してくれないと分からない。
2位は東京の53%。「入院・療養等調整中」の598人は含まれていない。「調整中」は埼玉(33人)、千葉(52人)、大阪(260人)でも見られる。
人口が多い京都、福岡、埼玉、兵庫は確保病床が乏しく、ジワジワ埋まりつつある。鹿児島はショーパブ関連は落ち着いたものの、与論島からの入院が増えている。
【各都道府県の『病床占有率』】(C)日刊ゲンダイ
「えらい目」経験の病院は受け入れ難色か
各自治体はさらなる病床確保に動いているが、4月の“第1波”よりも、難航するのは必至だ。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏が言う。
「どこの病院も春の感染拡大期に、コロナ患者を引き受けて『えらい目に遭った』と思っています。院内感染のリスクを背負い、経営的にも苦しくなりました。受け入れるメリットはほぼゼロ。民間病院はつぶれるわけにはいかないので、何かと理由をつけて受け入れを断ろうとするのではないでしょうか」
今年4月、コロナ患者を受け入れた都内の病院の9割は赤字だった。政府は「注視」だけではなく、マトモな対策を打たなければ、医療崩壊の憂き目に遭う。
本紙徹底調査【全都道府県最新コロナ病症逼迫ランキング】近づく医療崩壊の足音 「えらい目」経験の病院は受け入れ難色か 今年4月、コロナ患者を受け入れた病院の9割は赤字だった。政府は「注視」だけではなく、マトモな対策を打たなければ、医療崩壊の憂き目に遭う(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/dBKq6R51Yf
— KK (@Trapelus) July 28, 2020
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