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山口代表はテレビ使って解散風にクギ/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202007140000097.html
2020年7月14日9時11分 日刊スポーツ
★メディアが自分で吹かせている解散風に都合が悪い記事は、あまり大きくならない。10日、公明党幹事長・斉藤鉄夫は会見で「解散うんぬんという話をすること自体、国民の皆さまに全く理解されないことだ」と解散風を吹かせることを批判。「感染症対策に伴い、国民生活が本当に疲弊している。いかに社会経済活動の落ち込みを防ぎ、困っている人たちを助けていくかに全力を挙げるべき時だ」とした。 ★先月29日、副総理兼財務相・麻生太郎が斉藤と会談。早期解散論をぶち上げたが、斉藤が同様の回答をしたことも、即座にニュースになった。09年、麻生内閣は低迷し、党内は麻生おろしを始めていたが、政局オンチの麻生は周辺の解散回避の声を無視して解散に踏み切り、民主党に政権を明け渡した。その麻生が「今だ、チャンスだ」と言われても、誰も耳を傾けない。麻生も本気で解散を打つ気なら、斉藤ではなく公明党代表・山口那津男に会うべきだが、そもそも麻生が走り回ることでもない。解散を断行するのは首相・安倍晋三だからだ。「表で会って、中身がすぐ漏れる会談も珍しい」(自民党幹部のひとり)。 ★つまり公明党の考えや情報が、安倍や麻生には入らないのだろう。それでこんな暴挙に出た。12日、山口はテレビ番組で「自民、公明両党の選挙協力で最大の効果が表れ、政権を維持できるようにしないといけない」と述べ、選挙にはタイミングと準備期間が必要だと強調した。今秋の解散や、来年の予算成立後のタイミングにいずれも否定的な見解を示した。同時に、来年9月の首相の自民党総裁任期と衆院の任期が翌月だということを念頭に考えるべきとも指摘した。つまりその時、だれが自民党総裁で、だれが解散を打つのかがわからなければ、選挙のイメージすらわかないということを、山口は言いたいのだろう。しばらくは神経戦の時期に入る。(K)※敬称略
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