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7月 11, 2020 日々雑感(My impressions daily)
<10日に東京都は過去最多となる243人の新型コロナウイルス感染を確認し、2日連続で200人を超えました。新たに舞台の出演者や客のクラスターも確認されています。
東京都によりますと、243人のうち20代と30代が7割以上を占めました。接待を伴う飲食店の従業員や客は110人で、その多くが新宿区で確認されています。また、新宿のホストクラブ6店舗の集団検査で47人の感染が確認されたということです。さらに、今月5日まで新宿区内の劇場で公演していた舞台のスタッフや客など10人の感染が確認されました。この舞台を巡っては、これまでに出演者や客など4人の感染が判明していて、新たなクラスターとなっています。東京都は観客に対して発熱や倦怠(けんたい)感といった症状がある場合はすぐに近くの医療機関などに相談するよう呼び掛けています>(以上「テレ朝news」より引用)
東京都では10日243人もの感染患者が出た。過去最多だという。それに対して小池都知事は「検査数が増えたから感染者数も増えたのではないか」とトンチンカンなコメントを述べた。
治世者が関心を持つべきは「夜の街」の関係者よりも、普通の暮らしをしている人たちが多く感染している事実ではないか。しかも感染経路が判らない人が大半だという事態こそ恐怖すべきだ。
さらに「夜の街」だけではなく、今月5日まで新宿区内の劇場で公演していた舞台のスタッフや客など10人の感染が確認さた、という事実こそ注目すべきだ。今日から政府は5,000人程度のイベントを解除する、というが、その科学的な根拠は何もない。
東京都知事が「夜の街」をターゲットにして感染源だとしていた発言にも科学的な根拠は何もない。そして検査を増やしたから感染患者数が増えた、という発言は患者数が増えたことに対する都知事の極めて個人的な感想でこそあれ、科学的根拠は何もない。
PCR検査を抑制したから医療崩壊が防げた、と尤もらしい顔をしてトンチンカンな発言をする評論家がいるが、PCR検査を抑制しても感染爆発が起きれば医療のキャパを超えた患者が病院に殺到する、というのは子供でも解る理屈だ。
この前のブログで記述したように日本人は武漢肺炎に対する「耐性」を獲得している、と仮定する方が現状理解の整合性を得られる。だからPCR検査を抑制しても構わない、ということにはならない。なぜなら「耐性」を獲得していても発症患者数が抑制されることでしかなく、武漢肺炎ウィルスは感染者の体を培養器として感染拡大していることに変わりない。だから自粛要請が緩和されれば感染爆発はいつでも起きる状態にある。
「検査と隔離」で徹底して抑え込むしかない、というのは感染症対策のイロハだ。それを無視して武漢肺炎と共存しても大したことはない、と日本の現状に沿ったバカな発言をマスメディアが報じるのはPCR検査費用を抑制しようとする財務省の「同調要請」に同調しているだけではないのか。
球場やサッカー場がクラスター感染の場になれば、その感染者数は「夜の街」の比ではない。政府・厚労省は今日から5,000人程度の集客を許可するという。バカな方針を立てたものだ。武漢肺炎が収束へ向かっているとの科学的な根拠は何もない。国民の健康と命よりも、経営者たちの都合を優先させただけだ。
自粛要請は続けるべきだし、東京へ行くことも東京から出ることも控えるべきだ。そして徹底した「検査と隔離」を東京で展開すべきだ。東京都で武漢肺炎がが収束すれば、およそ日本全体の六割方の武漢肺炎が抑え込めたことになる。
後は大阪・北海道をはじめとする地方の感染患者が出ている地域の徹底した「検査と隔離」を行えば良い。それまでは自粛要請を続けて、完全収束を目指す方が経済に与える影響が軽減される。まだ先の見通しも立たない段階で7月22日から「GO TO キャンペーン」を始めるという。これほど拙速な政治的判断を許して良いのだろうか。急がば回れ、というではないか。
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