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特別寄稿 平野貞夫氏「コロナが解体する限界の資本主義」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/275508
2020/07/04 日刊ゲンダイ
元参院議員の平野貞夫氏(C)日刊ゲンダイ
平野貞夫氏(元参院議員) |
コロナ「緊急事態宣言」の中、東京理科大の「科学文化概論講義」をオンラインで行った。テーマは「ジョン万次郎に学ぶ」。万次郎が波瀾万丈の生涯を、運命と闘い、運命を味方にして、幕末日本の近代科学や文化の発展に貢献した話を2回にわたって講義した。
「結び」で、万次郎なら新型コロナウイルス禍と21世紀現代をどう考えたか、私の遺言代わりに話した。以下、その要旨である。
◇ ◇ ◇
万次郎は「中世を解体した17世紀のペスト禍に学べ」と言うであろう。このペスト禍の頂点は1665年の英国だった。ロンドン市の人口約46万人のうち約7万人が死亡し、約3分の2は感染を免れロンドンから疎開した。当時、ニュートンはケンブリッジ大に在学していて、1年半の大学閉鎖で故郷に帰り、ペスト禍で混迷する中世文明の行き詰まりの中、物理学や科学の在り方について悩み続けていたと伝えられる。
「新しい生活様式」より「新しい文明」を(C)日刊ゲンダイ
17世紀ペスト禍のニュートンの教訓 |
ニュートンはこのペスト禍で、万有引力・光の分析・微分積分を着想したのだ。この時期のペスト禍が、ヨーロッパの中世を解体し、ニュートンの3大発見は近代科学技術の礎となる。
ニュートンは「Something Great」(偉大な存在)としての神は信じていた。しかし、人間キリストを神とする正統派教会の不合理さを納得しない思想を持っていた。
その合理主義精神が近代科学を発展させた。同時に合理主義の危険さも理解し、晩年は神学研究者となり万有引力の発見を神からの授かり物とした。西欧で発展した近代科学技術は、自然の脅威との闘いから自然の征服手段となる。それは人間の「Something Great」に対する感性を失わしめた。
資本主義の発達は資源の収奪と環境の破壊から新しい感染症を発生させ、人類が逆襲されることになる。それを封じようとすることでウイルスや細菌は強くなり闘いを繰り返していく。人類の将来が心配される。
新型コロナウイルスの出現は、歴史の教訓から考えれば資本主義を解体すると認識すべきだ。安倍首相が唱える「新しい生活様式」で対応できるものではない。「Something Great」が「人と自然の共生」を迫り、新しい文明をつくるよう警告しているのだ。科学技術者には、新しい役割と覚悟が必要である。諸君がその先達となることを期待する。
講義要旨は以上。野党新党結成には、この歴史認識が必要だ。
特別寄稿 平野貞夫氏「コロナが解体する限界の資本主義」 https://t.co/URZxz4UjU9 #日刊ゲンダイDIGITAL #コロナとどう暮らす #平野貞夫
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) July 3, 2020
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