http://www.asyura2.com/20/senkyo273/msg/685.html
Tweet |
専門家vs安倍政権 責任なすりあいで“空中分解”の今後
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/275167
2020/06/26 日刊ゲンダイ
失政コンビの安倍首相と小池都知事。矢面に立つのはごめん(新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の脇田座長=右)/(C)共同通信社
東京アラートの解除から、ちょうど2週間。「第2波」どころか、まだ「第1波」が続いているのではないか。25日の都の新型コロナウイルス新規感染者は48人。24日の55人と合わせて100人超え。25日までの3日間の感染者は134人となり、解除までの1週間の感染者数(125人)を軽く上回る。
解除にあたり、小池都知事は「数字は落ち着いており、東京アラートの役目も果たしたのかなと思う」と強調したが、もはや「落ち着いて」いられる局面ではない。感染急増は、知事選の日程に合わせた恣意的解除の責任ではないか。それでも、小池本人は「新しい日常での働き方やオフィスの在り方を改めて確認してほしい」と、さも「都民が悪い」と説教をたれる始末だ。
感染増加の中、安倍政権も24日、専門家会議をいきなり廃止。同会議メンバーが自らを省みた会見中に、メンバーに連絡もしないで新たな会議体の立ち上げを発表したのである。
メンバーは会見で、政策決定やリスクコミュニケーションは政府が行うべきだとし、政府と専門家との役割の明確化を提言。感染拡大の危機感から「前のめり」となり、「国の政策や感染症対策は専門家会議が決めているというイメージがつくられ、あるいはつくってしまった」(脇田隆字座長)と総括した。
ようやく、専門家会議の手で迷走対策の検証が始まるのかと思ったら、まるで騙し討ちのような解散通告。
西村コロナ担当相は同会議について「位置づけが不安定であった」と法的根拠や組織の在り方の問題にしたが、いつものゴマカシだ。事実上の“ケンカ別れ”とみるのが妥当だろう。
最後っ屁でケツをまくった専門家会議
この日の会見で脇田座長らは3月に出した「見解」のうち、「無症状の人も感染させている」との表現が、政府に「パニックになる」との理由で修正されたことや、「1年以上の長期戦」という文言が政府の意向で削除されたことを認めた。
発足当初から専門家会議と政権とのズレは目立ち、5月の大型連休以降、緊急事態宣言を段階的に解除する場面に至ると、その溝は決定的に。解除に慎重だった専門家会議の意見を聞かず、政権は経済再開を急いだ。
この日の提言も、政府が専門家会議の在り方や感染防止策の効果を総括するならば出すつもりはなかったが、政府にその気がないため、文書をつくり公表したという。
大体、安倍政権は検証に不可欠な記録を後世に残すつもりさえない。コロナ対応を公文書管理の指針に基づく歴史的緊急事態に指定したのに、専門家会議を「政策を決定・了解する会議」と認めず、発言を箇条書きにした議事概要にとどめたままである。
「加えて首相や閣僚が対策を議論する『連絡会議』の議事概要には、首相の発言は一切、記載されていなかった。モタモタ対応を見かねて、前面に出た専門家会議の背後に政権が隠れ、ピント外れのコロナ対策の責任を押しつけたとみられても仕方がない。だから、専門家会議も責任の矢面に立つのはごめんとばかりに、見解の文言削除や修正など政権側の横やりを暴露。“最後っ屁”でケツをまくったように感じます」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)
感染増加の真っただ中に迷走コロナ対策の責任のなすり合いで、政府と専門家会議が空中分解……。国民には嘆息しかないのではないか。
‶とんでもツイート″で失墜(安倍首相のツイッターから)
日本軍と同じ短期決戦思考の場当たり対応 |
コロナ対策の検証について、安倍は「収束後の適切な時期に」と繰り返すが、「収束」の定義は曖昧だ。要は早期検証に応じる気はさらさらない。小池も知事選のさなかに自らの失政を認めるわけにいかず、オンラインの世界に引きこもる。
そんな小池が“座右の書”と言い張るのは、1984年刊行の「失敗の本質〜日本軍の組織論的研究」(ダイヤモンド社)。組織論や経営学、政策決定論などの専門家が、先の敗戦の原因を検証した名著だ。
この本から小池が教訓を得ているとは到底、思えないのだが、一読すると、失敗続きのコロナ対策を検証するヒントが詰まっている。中でも興味深いのは、日本軍が「短期決戦」思考だったという重要な指摘である。
未知の感染症を収束させるには本来、「国民の命」と「経済」の双方を重んじ、微妙なバランスを保ちながら、長期戦覚悟で克服していくしかない。だが、この国の為政者は真逆で「とにかく早く片づけたい」。その発想の背景には東京五輪の開催やインバウンド目標4000万人、中国の習近平国家主席の国賓来日など、数々の政治的思惑が横たわっていた。
解決を急ぐから、明確な理論に基づいた政策戦略を描けず、常に出たとこ勝負。目先の問題をサッサと片づけることにとらわれ、科学的根拠も目的も曖昧となる。
日本を焦土化させた日本軍と同根の安倍や小池の「短期決戦」思考が、場当たり、ご都合主義、やっているふり、小出し、後出し、やり直しのコロナ対策の迷走を招いたのではないのか。それこそが、小池には理解不能なコロナ対策に見る「失敗の本質」である。
今年1月に国内初の感染例が発覚して以降、国と都が繰り返してきた不手際対応には、その「失敗の本質」が常に潜んでいるのだ。
メンツ最優先で引き返せない危うさ
習近平来日に忖度した中国からの入国制限の遅れに始まり、2月はダイヤモンド・プリンセス号の集団感染の後手後手対応。組織の末端も迷走し、欧州からの帰国者には金がなくても公共交通機関を使うな、と無理難題を押しつけた。桜が満開を迎えた3月の3連休前に対策は緩み、外出が増え、全国的に感染者が拡大。慌てて「不要不急の外出自粛」を要請したのは、五輪延期が正式に決まってからだ。
その上、安倍は民主党政権時代に成立した「新型インフルエンザ特措法」の適用に難色を示し、法改正の手続きを経たため、緊急事態宣言も遅れた。対象を絞った30万円給付のあまりの評判の悪さに、閣議決定済みの補正予算を急きょ組み替え、一律10万円給付に変わったものの、こちらも支給は遅れている。前出の五十嵐仁氏が言う。
「安倍首相は専門家を使いこなせず、彼らの助言よりも側近官僚の思い付きを重視。『全国民の不安はパッと消えますよ』との進言に食いつき、布製アベノマスク2枚を配布する大失態を演じました。犬を抱いた動画配信も同様で、国民の信頼は地に落ちています。首相が痛感すれど、取ろうとしないため、責任の所在も曖昧模糊とし、覚悟にも欠け、十分な政治決断も下せない。コロナ禍が可視化したのは、『ないない尽くし』のガバナンスの欠如です」
安倍も小池も今なお五輪優先の失態を認めようとしない。なぜPCR検査の件数は少ないのか。海外の全自動検査システムなどは日本の技術が支えているではないか。当然の疑問に医師会も答えず、権威主義で非を認めようとしない。
「コロナ対策の『失敗の本質』をまるで検証せず、専門家会議を廃止して過去を不問にし、勝手にリセット。今また感染者増なのに、安倍政権も小池都政もさして根拠はなく、『今度は安心』と言わんばかりの態度です。失政の責任を棚上げし、国民の生命や生活を守る気概はみじんも見せず、『自粛から自衛』の自己責任論に陥れる。為政者がメンツを優先させ、失敗と分かっていながら、引き返せないのなら、それこそ日本軍の過ちの二の舞いとなるだけです」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)
安倍や小池たちのご都合主義は日本軍と何ひとつ変わらない。その悲劇的結末の犠牲者は、75年後の今も国民であることを忘れてはいけない。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakuten) June 26, 2020
【(小池)露骨すぎる 公務 選挙利用】
【責任のなすり合いで空中分解の今後】
『増える感染者、迷走のコロナ対策』
「国民には嘆息しかないのではないか。専門家会議廃止という事実上の“ケンカ別れ”。法律や組織の在り方の問題にしているが、そこには『失敗の本質』がある」 pic.twitter.com/VNzpGzOTL7
専門家vs安倍政権 責任なすりあいで“空中分解”の今後https://t.co/HLuwmjjYON
— wellfed-wellbred (@WellbredWellfed) June 26, 2020
【増える感染者、迷走のコロナ対策】責任のなすり合いで空中分解の今後 今また、感染者増なのに「今度は安心」というご都合主義の悲劇的結末 安倍や小池たちのご都合主義は日本軍と何ひとつ変わらない。その悲劇的結末の犠牲者は、75年後の今も国民であることを忘れてはいけない(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/EB25uzXMXS
— KK (@Trapelus) June 26, 2020
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK273掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK273掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。