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稲田朋美氏のリベラル志向に清和会分裂/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202006270000102.html
2020年6月27日8時53分 日刊スポーツ
★25日、自民党幹事長代行・稲田朋美の保守系「伝統と創造の会」が分裂、新グループ「保守団結の会」が設立された。代表世話人に筆頭副幹事長・高鳥修一が就いたが2人は首相・安倍晋三の側近として連携し、高鳥は稲田の総裁選立候補を応援すると公言してきた。首相は2人に混迷する党内情勢の定期的な報告も頼んでいた。稲田支持の議員たちは稲田が作った「女性議員飛躍の会」のリベラル志向に「稲田には失望した」と言い出し分裂に至った。 ★自民党清和会(首相の出身派閥)議員が言う。「これは清和会の内紛。派内には党選対委員長・下村博文、今売り出し中の経済再生相・西村康稔、そして稲田がいる。また西村と稲田は次の総裁選に出馬すると公言している。ところがここにきて、派閥の3回生以下に下村が氷代を配りだした。焦った稲田が保守政治家のレッテルをはがし、バランスの取れた自民党保守議員を標榜(ひょうぼう)し、支持拡大をもくろんだことに出た反発だろう。いずれにせよ首相派閥内で首相が辞めるとも言っていないのに次期総裁選挙に動きだすこと自体がおかしな話だよ」。 ★そもそも首相の去就もさることながら、清和会として次期総裁選挙にどう臨むかも話し合われていない。また派内も党内もこの3人が総裁候補と認めているわけでもない。安倍政権を謳歌(おうか)した派閥の3人は清和会政治の終焉(しゅうえん)を目前に慌てだしたさまがわかる。同時に党内の地殻変動が起きるかが焦点になる。安倍政権でのタカ派的自民党は「私の知っている自民党とは変わってしまった」と考える層と、「重層的に網羅する国民政党としての自民党に期待を寄せる」支持層に分かれてしまった。新時代の寛容な保守に変えるべきという党の空気の変化に「保守団結の会」がなじむかという見方もある。安倍政治後の党のより戻しはどこに落ち着くかも興味のひとつだ。(K)※敬称略 |
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