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2020年 06月 10日
昨日9日、広島地裁で、自民党の河井案里参院議員(広島選挙区)の元公設秘書の刑事裁判が結審を迎えた。(・・)
ただ、広島地検が本命視しているのは、この事件ではない。同地検は、夫である自民党の河井克行衆院議員(広島3区・元法相)が地元の県議ら十数人を含め多数の関係者(100人近く?)に、選挙前に現金を配っていた買収行為をメインのターゲットにしており、最高検のバックアップを受けて捜査。
今月中にも河井克行氏または河井夫妻が、広島地検に逮捕される可能性が大きくなったという報道が出ている。(++)
広島地検は、河井克行氏が配布した現金の原資は、自民党が選挙資金として送った1億5千万円だったと見て、自民党本部の関係者にも事情聴取を行なったという。
河井氏は、昨年9月に安倍内閣の法務大臣を務めていた&菅官房長官と懇意であることから、もし河井氏逮捕となれば、安倍内閣にも自民党にもかなりのダメージがあると思われ・・・。安倍自民党は、何とか国会会期中の逮捕を防ぎ、早めにこの件の幕引きをはかりたいようだ。(~_~;)
<黒川検事長の総長狙いを巡って、安倍官邸vs.稲田検事総長の戦いが激しかった時には、官邸に一矢報いるために、国会会期中に河井夫妻の逮捕許諾要求を行なうかもなんていう観測も出ていたのだが。黒川氏が辞職し、人事も落ち着いたので、国会会期中の逮捕はやめたのかも。(詳しくは後述。)>
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広島地検は、元公設秘書が昨年夏の参院選で、ウグイス嬢などに法定上限を超える費用を支払ったとして、公選法違反(運動員買収)の罪で逮捕し、起訴。広島地裁で審理が行なわれ、昨日、懲役1年6ヶ月の求刑を行なった。
また検察側は、地裁に迅速な審理を求める「百日裁判」を申し立てている。執行猶予を含む禁錮刑以上の有罪が確定し、広島高検が提起する別の行政訴訟で連座制の適用が認められれば、案里氏の当選は無効となり失職する。(・o・)
被告は事実を認めているものの、弁護側は、秘書は従属的な立場に過ぎなかったとして、連座制が適用されない罰金刑が妥当だと主張している。判決は16日に言い渡される予定だ。<国会閉会の前日ね。^^;>
* * * * *
ただ、広島地検の本丸は、河井克行氏の買収事件の方なのだ。(**)
同地検は、案里氏の夫・河井克行氏が、昨年の案里氏の参院選前に、地元である広島県内の地方議員ら十数人に現金を配ったとして公選法違反(買収)の容疑で捜査している。
広島高検、最高検もバックアップをしており、東京や大阪の地裁特捜部から応援部隊を派遣しているという。(~_~;)
既に現金を受け取った地方議員らも河井夫妻にも事情聴取を済ませている上、河井氏のPC内に「現金配布リスト」がはいっているのを発見し、押収したとも報じられた。(・o・)
また、今回の問題が報じられる中、自民党が昨年の参院選前、河井氏が管理する政党支部に1億5千万円もの選挙資金を振り込んでいたことが判明。<他の候補の10倍に当たる金額であったため、党内でも驚きの声が出ていた。安倍首相に嫌われたもうひとりの候補を潰すためという見方が強い。>
広島地検は、河井氏が配布した現金の原資は、党が送った1億5千万円であったとの疑いを強めており、自民党本部の職員に聴取を行なったという。(@@)
まずは、案里氏秘書の結審の記事から・・・。
『案里氏秘書に懲役1年6月求刑 弁護側は罰金刑を主張 広島地裁公判
自民党の河井案里参院議員(46)=広島選挙区=が初当選した2019年参院選で、車上運動員に違法な報酬を支払ったとして公職選挙法違反(運動員買収)に問われた案里氏の公設第2秘書、立道(たてみち)浩被告(54)の公判が9日、広島地裁(冨田敦史裁判長)であり、検察側は懲役1年6月を求刑した。弁護側は被告は従属的な立場だったとして罰金刑を主張し、結審した。判決は16日に言い渡される。
検察側は、被告が「組織的選挙運動管理者等」に当たるとして、地裁に迅速な審理を求める「百日裁判」を申し立てた。執行猶予を含む禁錮刑以上の有罪が確定し、広島高検が提起する別の行政訴訟で連座制の適用が認められれば、案里氏の当選は無効となり失職する。
検察側は公判で「被告は車上運動員に支払う報酬額を決めるなど陣営で重要な役割を果たしていた」と指摘。「隠蔽(いんぺい)工作をするなど罰金刑はおよそあり得ない」とし、懲役刑を求めた。
弁護側は「被告は陣営が決めた方針に従っただけだ」と主張。「報酬額の決定には関与しておらず、ほう助犯にとどまり罰金刑が妥当」とした。罰金刑であれば連座制は適用されない。
起訴状などによると、被告は案里氏と夫の克行前法相(57)=自民・衆院広島3区=の了解を得て、遊説ルートなどを企画・立案。19年7月の投開票日前後、車上運動員14人に対して公選法が規定する日当の上限(1万5000円)を超える報酬計204万円を支払ったとされる。【中島昭浩、賀有勇】(毎日新聞20年6月9日)』
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次に、自民党本部に聴取がはいったという記事を・・・。
『自民党本部元幹部を任意聴取 複数人、案里氏選挙に関与 河井前法相の買収疑惑・検察当局
自民党の河井案里参院議員(46)=広島選挙区=が初当選した昨夏参院選で地元政界に現金が配られた疑惑で、検察当局が、同党本部を退職した元幹部職員ら数人から任意で事情聴取したことが28日、関係者への取材で分かった。
元幹部らは案里氏の選挙対策のため、地元広島に派遣されていたという。
案里氏と夫で同党衆院議員の河井克行前法相(57)=広島3区=側には選挙前、党本部から計1億5000万円が送金されており、検察当局は送金の経緯などについても説明を求めたとみられる。
関係者によると、事情聴取を受けたのは、数年前に同党を定年退職した元幹部ら。2019年7月の参院選で新人の案里氏が自民党公認候補に決まり、政党支部を新設するために広島入りした。選挙活動の手伝いもしていたという。
新設された支部と前法相の支部は、案里氏が公認を得た同3月以降、党本部から計1億5000万円の送金を受けていた。同党の公認候補が受け取る「相場の10倍」とされ、検察当局は案里氏陣営の選挙活動のほか、案里氏が党から破格の扱いを受けた経緯や資金の使途についても、元幹部らから事情を聴いたとみられる。(時事通信20年5月29日)』
そして、広島地検が立件の方針を固めたという記事を・・・。
『河井克行氏、国会閉会後立件へ 買収容疑で検察当局、案里氏も
昨年7月の参院選広島選挙区で初当選した自民党の河井案里氏(46)と夫の克行前法相(57)=衆院広島3区=が広島県内の地方議員らに現金を配ったとされる買収疑惑で検察当局が、克行氏を17日の国会閉会後に公選法違反(買収)容疑で立件する方向で最終調整に入ったことが3日、関係者への取材で分かった。案里氏も同法違反容疑で立件する方針を固めたもようだ。
国会議員には国会開会中の不逮捕特権があり、検察当局は国会への逮捕許諾請求を視野に入れる一方で、在宅起訴も選択肢に入れて立件時期を慎重に検討してきた。政府・与党は17日までの今国会の会期を延長しない方針で、残りの会期では新型コロナウイルス対策の2020年度第2次補正予算案の審議が見込まれている。今後の窮屈な国会日程も念頭に、閉会を待って立件すると判断したとみられる。
関係者によると、克行氏は案里氏の立候補が決まった昨年3月以降、選挙区となる広島県内の県議や市議、首長をはじめ、後援会組織を束ねる幹部ら計数十人にそれぞれ数万〜数十万円を渡した疑いがある。案里氏が現職2人に挑む激戦が見込まれる中、検察当局は票の取りまとめや支援拡大を図る趣旨で現金を配ったとみている。
さらに、公選法が原則無報酬と定める陣営関係者に対しても、複数人に数十万円を渡すなどした疑いがある。被買収者は100人近くとなり、買収額は2千万円を超える見通しという。検察当局は、案里氏も一部の議員らに現金を配ったとの見方を強めており、立件方針を固めたとみられる。
案里氏を巡っては、陣営が車上運動員に法定上限を超える報酬を払ったとされる公選法違反事件で秘書らが起訴されている。関係者によると、この事件で広島地検が今年1月に夫妻の自宅を家宅捜索した際、現金の配布先とみられる100人以上のリストを押収。検察当局はこのリストなどを基に議員や首長らの聴取を進めてきた。夫妻に対しても複数回の任意聴取をしており、夫妻は買収行為を否定しているという。(中国新聞20年6月4日)』
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以前にも書いたように・・・。安倍官邸は、黒川東京高検検事長を検事総長にしたいと考え、稲田検事総長に早期の退官を促した。しかし、稲田総長は黒川氏の同期の林真琴氏に総長の座を譲りたいと考えていたことや、安倍二次政権になってから官邸が検察人事を支配しようとしていることを不快に思い、退官を拒否した上、 「あっち がそうくるなら、こっちも考えがある」と河井夫妻の捜査に積極的に取り組ませる方針をとった。
それに対し、安倍官邸は、法解釈をねじ曲げて、黒川氏の定年を閣議決定で延長するという荒業に出た上、内閣が検察官部の定年延長の権限を持つような検察庁法改正案を出して来たことから、稲田総長&周辺との間で火花がバチバチ飛ぶことに。6月初旬にも、国会会期中に河井夫妻が逮捕されるのではないかという記事が出るようになっていた。(~_~;)
しかし、黒川氏が5月下旬に、賭けマージャンをリークされて退職。官邸は稲田総長の責任を問おうとしたが、稲田氏はそのまま残った。結局、官邸は大きく譲歩し、検察庁法改正案の採決は見送った上、黒川氏の後任には稲田総長の意中の林氏を任命することに。おそらくこの夏、稲田氏は退官し、林氏が新総長になると見られている。(・・)
こうして最後に官邸が(ある意味では戦いに敗北し)、大きく譲歩したこともあってか、検察側は、国会会期中に河井夫妻を逮捕する計画は見送ったようだ。^^;
安倍自民党としては、17日にさっさと国会を閉じて(&できるだけ早く河井夫妻に離党してもらって?)この件はさっさと幕引きをしようと。そして毎度のことながら「時間が立てば、国民も忘れるだろう」という気でいるのではないかと察するのだが。
そろそろ私たち国民は「簡単に忘れずに政界をウォッチしているんだぞ」ということを思い知らせてやりたいと思うmewなのである。(@_@。
THANKS
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